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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 540

隆史が翌日シズノエンターテイメントの社長室を訪問して、解毒薬を中川静乃に飲ませてやった。
目の前にいるのが田口純也だと思い込み、口を開けて待っていて、隆史が舌にのせてやると、指を舐められあわてて引っ込めた。
薬物の効果が脳から消えたところで、隆史が「田口純也が大嫌い」と〈神眼〉で暗示をかけていった。
好きも、嫌いも、過剰な点では同じ。
「出て行きなさい、顔も見たくないわ!」
「俺も、もう会いたくありません」
隆史は厚化粧の女性が苦手である。
だが、恋する女性は嫌いではない。
(もう、クズな悪い男にだまされるなよ)
この30分後、弁護士に預けてあったシズノエンターテイメントを田口純也に譲渡する遺言状は破棄された。
田口純也がいつまでもお呼びがかからないので、深夜に機嫌を取るために中川静乃のマンションの自室に行った。
合鍵で部屋に入ったが、中川静乃に警察に通報されて田口純也は逮捕された。

一件落着……と本条恵美と谷崎麗は思って、通常業務の猫のみーちゃんさがしや浮気調査に戻った。
三人に覚醒剤を打たれて凌辱された二十歳の「グラビアアイドルちゃん」の小野田美樹の治療とアフターケアを頼まれた倉持志織から、隆史に相談が持ちかけられたのは、田口純也が連行されて二週間後のことであった。
覚醒剤への依存は解毒薬の投与によって起こらず、注射痕と檜垣家秘伝の軟膏できれいに消えた。
本条恵美と谷崎麗が小野田美樹を倉持志織のもとへ連れてきた時は、ショックが強すぎたので幼児退行を起こしてしまっていた。体は大人、頭脳は幼児。それも解毒薬の投与後、数日で気持ちの落ちつきを取り戻し、二十歳の小野田美樹に戻った。
あとは別の芸能事務所から「グラビアアイドルちゃん」に戻り、目指していた女優になるという目標に向かって邁進するだけだと隆史は思っていた。
―――とある木曜日の午後のスターバックス。
デビュー・ド・フィオレいうブランドの、フリルやワンポイントでレース編みで肌すけがある明るいアイボリーのブラウスと、ミディ丈の淡いグリーンが爽やかなサマースカート……清楚系のファッションの小野田美樹は「ホワイトモカ」を隆史の目の前で飲んでいる。
ロングヘアーのさらさらした黒髪は、先端をそれとなく内巻きにワンカールしてある。
「もてそうな感じの女子だよな」
「はい、もてますよ〜」
「お酒とか飲んだらどうなるのかな」
「どうなっちゃうのかなぁ……?」
はぁっ、と隆史がため息をついた。
さすがというか、そつがないというか。
幼児退行しているときに「パパ、大好き!」と甘えて抱きつかれた隆史は、急に大人になったな、みたいな感じもしてしまうのである。
もともとひかえめで、人前で落ち着いているが暗い印象はまったくなく明るく、はしゃぎすぎず、という小野田美樹を、覚醒剤を投与して二人がかりで交代でおよそ48時間ほどレイプした結果、節度も恥じらいも捨てて快感に身をまかせる悦びに目覚めてしまった。ひどいことをされたはずなのに、悦びが欲しいと思う気持ちと自分を軽蔑してしまう嫌悪感に苛まれて、情緒不安定になっている。
鏡や自分の姿が映るものを見つめて動けなくなったり、泣きそうになったり、鏡を割りたくなる衝動、つまり自分を壊してしまいたいと感じるようになってしまった。自己嫌悪のもっと先にある自己否定や自己破壊の兆候があらわれている。
倉持志織がカウンセリングしてみたが、状態はわかったがどうにもならないと、隆史に相談してきたのだった。

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