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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 538

中川静乃の毛がないので、メイクで描かれた片眉だけがピクッと上がった。
「それは個人情報となりますので……第6ビルの10階の101号室……えっ?!」
谷崎麗が、教えるとだけ念じて〈神眼〉を使った。
「では、失礼致します」
本条恵美と谷崎麗は一礼すると社長室を出た。
本条恵美がレンタカーのカーナビで「シズノ第6ビル」と入力する。
「場所はわかったけど、本条さん、どーするの?」
「強行突破。番線切りを持って行きましょう」
「通報されない?」
「拉致された小野田美樹さんを奪えれば問題なし」
この人は探偵じゃなくて、SWATチームの方が向いてるかも、と谷崎麗は思った。
第6ビルは何もセキュリティもなく、エレベーターにもあっさり乗れた。警備員もいない。
101号室の玄関は鍵か閉め忘れられていた。
軍手をつけた二人が室内に土足で侵入した。
そして中で何がされてるのか、かなりわかりやすい小野田美樹のあえぎ声が聞こえてくる。
「うっ……うぅっ……あぁっ……んあっ……おしり……出てるぅぅ……はうぅぅっ!!」
手下の男が交代でベッドで眠り、中肉中背の無精ひげをぼそぼそと生やした男がよだれを垂らしながら小野田美樹の浣腸で緩ませた肛門をバックで犯していて、ちょうど射精したところだった。
「兄貴」と呼ばれていた田口純也の前任者は「にゃう!」と言いながら、裸で開けっぱなしにしておいた玄関から走って飛び出していった。
(野良猫の交尾みたいだなぁ)
と麗が考えているときに男と目が合い〈神眼〉を使ったが、野良猫という情報だけが伝わったらしい。
小野田美樹に本条恵美が自分のスーツの上着を着せてやり、背負って部屋を出た。
手下の男はまだ眠っていた。
廊下のつきあたりで野良猫だと思っている男がしゃがんているのがちらっと見えたが、無視してエレベーターに乗り込んだ。
路上駐車しておいた、レンタカーのホンダシャトル1.5ハイブリッドXに乗り谷崎麗が緊張しながらエンジンをかける。車はゆっくりとビルから離れた。
「ひどいわ、注射痕がこんなに……」
小野田美樹の腕を本条恵美が確認した。
「たのしーね、きゃはははははっ!」
小野田美樹は幼児退行を起こしたらしく、ハイテンションで笑っていた。
本条恵美は小野田美樹を抱きしめて「もう大丈夫」と囁き、そっと背中をさすっていた。

本条恵美を普通の探偵だと見くびっている田口純也が事務所を訪問すると、ソファーに色白で小太りの男が座って、スマートフォンで動画を見ていた。
「あの、私、田口純也と申しますが……」
「これ、あんただろ?」
隆史がソファーから立ち上がり、スマートフォンの画面を田口純也に見せた。
小野田美樹にフェラチオさせ顔射している動画。
「うわあぁっ!」
驚いた田口純也が三歩ほどあとずさりした。
「おっと、もう逃げ出すには手遅れだ」
隆史がソファーを指さすと田口純也がふらふらとソファーに腰を下ろしてうなだれた。
檜垣隆史は向かいのソファーに腰を下ろして、目を閉じた。
(嘘つきと話をしてたら時間がかかりすぎる。記憶をのぞかせてもらう)
目を閉じて10分後、隆史と田口純也は同時に目を開けた。
「八神渉をけしかけて俺の別荘に送り込んだのは、お前だったんだな。本当はお前がやることを八神渉を身代わりにして」
隆史はソファーに少し脚を開き気味で腰を下ろしていて、両肘を両膝の上に乗せて、顔の前で両手を組み合わせていた。
「……まさかあんた、いや、あなたは――――」
「俺が檜垣隆史だ」
―――七年前、北川天が田口純也に命じたのは中川静乃と寝て、芸能人を〈天満教〉の信者を増やすことだった。
中川静乃に近づくために協力したのが、女優の原瑛子であった。
北川天は薬物洗脳のためにアルベール・レノを雇い〈天使の涙〉を入手していた。アルベール・レノは大量の原液の存在を隠すために〈天満教〉に錠剤と原液も渡していた。
原液は田口純也の両親から渡された純也に渡った。
北川天から女社長の中川静乃には原液を使ってはいけないと指示されていた。自殺願望を誘発する副作用は、島袋琉の両親が身を持って実証してみせた。
田口純也は女優の原瑛子と中川静乃のどちらとも関係を持っていた。純也はまだ17歳だった。
中川静乃47歳、原瑛子は30歳、北川天48歳である。
中川静乃の見た目は毎年老け込んでいく。

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