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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 533

舞台女優の原瑛子とAV女優の白石ひなの体内から検出されたドラッグの成分は〈天使の涙〉か〈アーンジュ〉だった。
どちらもまだ違法薬物として認定されておらず、警察は心神耗弱による自殺としか発表してていない。
〈天使の涙〉は〈天満教〉の北川天が所持していたもの以外は回収が完了している。
〈アーンジュ〉がAV女優の白石ひなの体内へ。どこから入手されて摂取されたのか、本人か他人によるものかは不明。腕と舌に注射痕あり。白石ひなが海外旅行に行ったのは、シズノエンターテイメントのグラビアアイドルをしていた頃だけである。
連絡を受けた檜垣隆史がやってきたのは、夜9時前になってからだった。
「原瑛子と白石ひな、そして中川静乃が〈天満教〉の信者で北川天と関係があったのかと思って、信者リストを志織に調べてもらってたんだけど、3人とも信者じゃなかった」
隆史は本条恵美と谷崎麗にそう言った。
「原瑛子が信者じゃなくても、北川天が自分の言いなりにしたくて〈天使の涙〉を使った可能性もあるけどね。白石ひなに樹海の土に還った北川天が使うわけはないから〈アーンジュ〉を密輸した奴がいるってことかな?」
「密輸ルートをマトリもつかめてないんです」
「島袋琉と志織のお友達なみなさんも知らないし、原液のほとんどが俺の別荘に……俺が犯人?」
「隆史さんに推理を期待してないから。あたしたちで小野田美樹さんを捜すから、治療してほしいって話なんだよ」
隆史は谷崎麗に言われて「俺も捜そうか?」と本条恵美に言った。
「隆史さんは治療できるように待機して下さい。お願いします」
本条恵美の気がかりは海外のドラッグ・ディーラーがらみの事件だったとしたら、という心配だった。夫の正和のように、隆史がドラッグ・ディーラーに殺されたら一生後悔する。
「二人の考えそうなことはわかってるよ。麗が女社長の中川静乃に〈神眼〉で居場所を聞き出して、恵美がそこに1人で乗り込んで、そのグラビアアイドルの美樹ちゃんを救出してくる……って考えてるんじゃないのか?」
本条恵美と谷崎麗が顔を見合せた。
「恵美、その中川静乃がグラビアアイドルちゃんの監禁場所を知らないとしたら、どうやって捜す気なんだ?」
「なんでやる前から失敗みたいに言うのか、あたしにちゃんと説明しなさいよ」
と谷崎麗が言うので隆史が「麗、怒ってないで、そこのノートパソコン持ってこいよ」と答えた。
はっ、と直感の鋭い本条恵美が気がついた。
「恵美、過去にとらわれすぎだ。このあいだ、フランスに〈天使の涙〉の情報を流したから、ドラッグ・ディーラーが所持している〈アーンジュ〉が成分確認で見分けがつくようになってドラッグ・ディーラーがごまかせない状況で摘発が行われているはず。それも、出荷国がフランスってバレたくないから密輸には厳しく取り締まりが行われる。ヤクザが衰退して高く大量に売れない日本に出稼ぎで売りに行くより、俺ならアメリカに売りに行くけどね」
隆史はノートパソコンでネット検索をしながら恵美に話していた。
「麗、俺たちが捜すグラビアアイドルちゃんは、この子で間違いないか?」
「なっ……隆史さん、これなによ?!」
「シズノエンターテイメントには枕営業の噂があるけど、恵美はまじめだから事件に関係ないと思ったかもしれない。枕営業しているアイドルを隠し撮りしてる奴がいたんだろうな。今は超小型カメラとかあるから撮られたほうは気づかない」
その動画は、小野田美樹がスーツ姿の男性がズボンの皮ベルトをゆるめて、勃起したペニスを引っ張り出すと、しゃぶり、顔射されるまでを撮影したであった。

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