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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 516

「遥、俺と約束できるかな。もうデートの援助交際は危ないからしないで、ちゃんと資格を取るって」
「約束しても、隆史さんが学費とか生活費をなんとかしてくれるわけじゃないじゃないですよね」
「遥の生活費って月にどれくらい?」
「家賃とか学費をのぞけば5万円か6万円ぐらい。でも、また電化製品が壊れたり、病気にかかったりしたら学費もまとめて払えなくなっちゃいます。お金の心配ばっかりしてるのにもう疲れました」
「5万円か6万円の話だったのか」
「1円ても足りなかったら、お買い物はできませんからね。あきらめるしかないですよ」
隆史が少し黙って考えたあと、浴槽からゆっくりと立ち上がった。
「まず学費をなんとかするか」
風呂から上がりバスロープを着た隆史が自分のスマートフォンから、ヘッドの上であぐらをかいてどこかに電話をかけていた。
「遥、電話かわって、ちょっと話を聞いてあげて」
「はい?」
わけもわからないまま、電話をかわると電話の相手は大学の理事長だった。
「わたくし藤田幸代と申します。檜垣様から申し出がありまして、今期から卒業までの学費につきましては全額免除とさせていただきます。それで、今まで納められた学費は返納させていただいたほうがよろしいのか御本人から直接おうかがいするようにとのことでしたので……山科遥さんのご希望はそれでよろしいのですね、はい、ありがとうございます。では失礼いたします」
隆史に通話を追えた遥が、スマートフォンを返した。
「隆史さん、これってどういうことですか?」
「学費が免除になったってこと、払い込んでも、返されちゃうからね」
「隆史さんが払ったってことですか?」
「払ってないよ。むこうからそうさせて下さいって言うから。払おうかって俺も言ったんだけど。理事長のおばちゃんが、それはできませんって。なんか今まで払った分も返したいとかなんとか言ってたけど、こっちは払うって言ってるのに」
「……学費免除……本当に?」
「で、結局どうなったんだ?」
「今期分から卒業までの学費は免除してくれるって言ってました。今までの分は返さなくていいですって言ったら、ありがとうございますって」
「あとは家賃と毎月のもやし代かな。家賃については3ヶ月間だけ補助してくれる制度があるらしい。共益費とかは出なくて家賃分だけらしいけど」
住宅確保給付金という制度があると清心女性サポートセンターに問い合わせたら教えてくれたと隆史は遥に言った。
遥が自分のスマートフォンでネット検索したら、本当に住宅確保給付金という制度があるとわかった。
「貯金も50万円以下になって収入がなかったら、その制度を使えば家賃分はなんとかなる。3ヶ月分だけだけど。あとは、もやし代はどうする?」
「なんとかなると思います。派遣のアルバイトとかすれば時間の都合もなんとかできそうです」
「んー、学校がなければ、銀座で寮つきで稼げるアルバイトを紹介できるんだけど。まあ、いいや。働き始めるまで俺に払わせてくれ。心配してるよりは気が楽だから」

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