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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 515

「これは答えたくなかった答えなくてもいいんだけど、教えてほしいことがある」
「なんですか?」
「どうやって客をつかまえてるのか」
「隆史さん、闇サイトって聞いたことありますか?」
「最近、知ったばっかりだけど」
「そこで募集してるんです」
山科遥も闇サイトの利用者だった。
「隆史さんも使ってみたことあるんですか?」
「使ったことはない。復讐を代行する人がいるって噂があって、それを探してみた」
「それ私も聞いたことあります。50万円とか100万円とかすごく高い金額で小物とかを出品しているらしいです、お金を振り込むとか手渡しするとかすると、復讐してくれるっていうやつですよね」
「そう、復讐代行ってやつ」
「隆史さん、誰か復讐したい人がいるんですか?」
山科遥が隆史に聞いた。
「うーん、いないなぁ。ありがたいことに俺は恨むほど嫌な目にあったことがないから」
「隆史さん、先週、私が隆史さんとデートしたじゃないですか」
「うん」
「本当はデートするはずだった人が、すっぽかされたって怒って、死ね、死ね、死ねってすごくいっぱい送ってきてたんです。気持ち悪いと思ってブロックしましたけど。噂が本当だったら、私、標的にされちゃうかもしれませんよね」
「そいつ、何がしたかったんだろうな。もうデートしたいわけじゃないだろうし」
「嫌がらせして困らせたいだけじゃないですか」
「別の端末から、別のハンドルネームで、デートしたいですって連絡が来たら、遥はのこのこ会いに行っちゃいそうなのが、俺はこわい」
「たしかに、そういうことありそうです。私、同じ人と2回会わないようにしてます。別人になりすまして待ち合わせ場所に前に会った人がいたら、逃げますよ」
「もし、復讐代行の人が待ち合わせに来てたとしても遥にはわからない」
「そうですよね……あの復讐代行って噂って、本当なんでしようか?」
島袋琉が復讐代行をやっていたが〈天使の涙〉の原液を使わない、復讐代行も止めると倉持志織と約束したと隆史は聞いている。
「噂はまるごと嘘……とは言い切れないな」
檜垣家が莫大な財力を隆史の代まで受け継いでこれたのは、毒薬を提供して報酬をもらっていた時代があったからである。また、巫女たちが集めてきた依頼を処理してきた歴史がある。仇討ちを代わりにやった記録も檜垣家の古文書には残されている。
「私、もう大学を中退して、働くしかないかもしれません。デート交際もこわくてできないから」
「でも、もったいないよな、中退したら。今まで大学に通ってたのに」
「お金がないからあきらめるしかないことは、いっぱいありますから。スーパーに食材を買いに行っても、今日は高いから買うの止めようとかあきらめるのと同じかも。大学に通っても、毎日、もやしだけ食べて生きられませんから」

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