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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 509

エレベーターで4人で3階の集会などが行われる部屋では、マイクの準備やホワイトボートが他のスタッフによって用意されていた。
遠くだとホワイトボートに書かれた文字が見えにくいので、三人で講師の前の席に、隆史と志織で山科遥を真ん中に挟むように着席した。
「茶道と聞いて、なにか難しそうだと思われがちですが、たしなみであるだけではなく、挨拶のようなもの、礼儀のかたちと思っていただければよろしいかと思います」
いたたきます、と山科遥が言わなかったのを隆史が気にしていたようなので、生け花教室の生徒の中にいた茶道のたしなみのある女性信者に、倉持志織は講師役をお願いしたのである。
講義のあいだに地下の修行場では、スタッフが茶が立てられるように準備をすすめていた。
スタッフも〈天満教〉の信者たちである。
3階から音響設備をセッティングしたスタッフが、3階にはトラブル対応にひとり残し合流したので、準備は順調に進んだ。
マイクや講義をビデオカメラをセッティングして録画していたのは、山科遥と年齢が近い大学2年の女性信者だった。録画しているのは、後日、信者たちの教材に使えるようにするためである。
森下典子は茶道に関する書籍を出版している有名な裏千家の茶道の先生なのを倉持志織やスタッフは知っている。隆史と山科遥は知らない。山科遥は茶道初体験である。
動きやすいジーンズに白いブラウスという服装の女子大生信者はストレートのロングヘアーをポニーテールにして、しっかり録画できているか小まめにチェックしていた。
修行場を茶室らしくセッティングしている40代後半の女性たちは茶道の経験があるが、ビデオカメラなどの扱いは苦手である。
女子大生信者の早川由希(ハヤカワユキ)は1時間20分の茶道講義が無事に終わりほっとしているとき、倉持志織から一緒に茶会に参加するように言われてとても驚いた。
山科遥が茶会に慣れていなかった時に、同年代の早川由希がいれば少しは気が楽だろうという配慮だった。
倉持志織から声をかけられただけでも、信者としてはどきどきしているのだが、一緒に茶会に参加できると聞いて、おばちゃん信者の中で「ゆきちゃん」といじられながらがんばってきたご褒美だと思って感動していた。
屏風などでうまく仕切り、なんちゃって茶室スペースを完成させたおばちゃん信者たちは、とても後日早川由希をうらやましがった。
隆史が客として一番先に茶室スペースに入った。
倉持志織が一番最後に入る。
そのあいだに女子大生ふたりが緊張しながら正座しているという状況だった。
隆史が礼儀正しくお茶をいただいていて、茶を立てた森下典子は、うっとりと隆史をながめた。

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