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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 506

注文したキャラメルマキアートをトレイにのせて、隆史がテーブルに並べて着席した。
彼女はまだガラスの向こうの光景を見つめている。隆史が目の前にいるのに気がついていない。
テーブルの上の彼女の手の下にあるスマートフォンを隆史はスッと抜き取ると、ゆっくりと彼女が隆史の方へ微笑したまま向いた。
「どうぞ」
彼女は隆史がそう言うと、キャラメルマキアートを飲み始めた。
(いただきますって言わないな、こいつ……なるほど客と待ち合わせってわけか)
「俺、財布忘れちゃったよ。お財布見せて」
クロエの長財布。ピンク色のアルファベットレディース。隆史が中から大学の学生証、保険証、マイナンバーカードを見つけてテーブルに並べると、自分のスマートフォンで撮影した。
隆史が彼女のスマートフォンから電話番号を確認してから、クロエの財布に身分証を戻して、彼女の前に並べた。
「ありがとう。もう、しまっていいよ」
彼女は財布だけをバッグにしまう。所持金3万7千円と小銭。電車の定期は、スマートフォンの中に登録されていた。東京医科看護大学。私立大学、偏差値61。隆史が大学名から自分のスマートフォンでネット検索をかけながら、キャラメルマキアートをちびちび飲んでいる。
半年前に彼氏と別れている。彼氏というか金づるに近かったのかもしれない。
彼氏は二流企業だかそれなりに人気がある化粧品メーカー勤務。LINEの情報は個人情報がぎっしりつまっている。別れたのにやり取りが残してあるのは、よりを戻す気があるにちがいない。
山科遥(ヤマシナハルカ)
21歳。身長158cm、
スリーサイズB77・W59・H81。
(待ち合わせの客はすっぽかされたと思ったんだろうな。で、俺を客と間違えたってところか)
隆史には神眼を使って、ちょっとやってみたいことがあった。
性格がつきあってきた相手が悪いのか、それとも行いが悪いからなのか、看護という現場が過酷だからか、とにかく、見た目は悪くないのに性格が悪くなってしまった女の子を、カスタマイズする。
せめて、好きなキャラメルマキアートを待ち合わせで1時間待たせた相手からおごってもらったら、ちゃんといただきますと言える子にしてみたい。
(そう考えると、島袋琉はいい子なんだけどな)
隆史は山科遥を連れて、スターバックスを出ると歩きながら彼女のプランを聞いてみた。
「この人の行きたいところについて行って、二時間だったらデート代をもらって帰る」
(てっきりラブホで1時間でバイバイかと思ったけど、援助交際もいろいろあるんだな)
隆史はスマートフォンで倉持志織に電話を入れて、「山科遥という女子大生を拾った」と仔犬か子猫でも拾ったような口調で言った。
「志織、連れて行ってもいい?」
性格が悪くなった子をカスタマイズしてみたい趣旨を伝え「志織と初めて会ったあたりで、この子、声をかけてきたんだよ」と隆史が言ったので
「しかたありませんね、今回だけですよ」
と倉持志織が隆史に言った。
二時間デートプラン援助交際(セックスなし)ということや、いただきますって言えない子だということも、しっかりと倉持志織に伝えた。
媚薬だけではなく催眠も使えるようになったこと、催眠は快感が強すぎると暗示が解けてしまうことも隆史は話しをしながら、早足にならないように気をつけて山科遥を連れて行った。
現在の〈天満教〉新教祖派に阿部美紀という信者がいる。バツイチニートだった女性で、清心女性サポートセンターから援助で配布された品物を転売して稼ごうとしていた。倉持志織から依頼された隆史が転売を止めさせた。性格が変わったのではなく、隆史の愛人として生きると決めて、生活の自立を目指すようになった。
山科遥は看護系大学の3年生で卒業後の看護師免許を取得を目指している。大学の講義を生活のためのアルバイトでさぼって単位を落としてしまっても、まあいいか卒業できるから、では済まされないところがある。看護師免許の受験資格として落とせない単位も存在する。

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