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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 505

隆史が長い歴史を持つ薬作りの達人とはいえ、なかなか克服できない病や移植などの外科手術にも頼らざる得ないこともある。
「傷痕をきれいに治すのは、まあ、なんとか秘伝の薬でなんとかなるけどさ」
「隆史様、他人のお体の心配もよろしいですが、どうかご自分のお体も御自愛下さいませ」
「うん。樹海を歩きまわってるから、適度な運動はばっちりだぞ」
「隆史様、今日は朝食と昼食はお召し上がりになりましたか?」
「それは、これから朝昼まとめて、何か食べようかと……志織は、お昼食べた?」
「隆史様、2階の食堂へどうぞ。私が鮭の切り身で定食を作りますから、一緒にいかがですか?」
倉持志織は自炊ができる女性である。
「ごちそうさまでした!」
隆史が食後の濃い緑茶を、あちっ、とか言いながらすすっている。
「隆史様、松崎誠治ですが、死なない程度におしおきしておきました」
「ふーん。あっ、そう」
隆史は本当に興味がないようだ。
パチンコ屋で声をかけてきた女性信者の運転する車で、ラブホテルに向かう松崎誠治は助手席で、上機嫌。パチンコ話で自慢しまくる。
女性信者は、ラブホテルの駐車場の車内で松崎誠治に〈天使の涙〉を4錠を渡した。
女性信者は先に解毒薬を飲んで演技。
「うほおおおおぉっ!!」
4錠言われた通りに飲んだので、一気にラリって、パンツの中に射精しまくる松崎誠治を、女性信者が鼻をつまんで、助手席から引きずり下ろして置き去りに。
それが昨日の夕方の話である。
松崎誠治は精液をもう一滴も出ませんという状態まで出しつくし、疲労困憊し、本日はパチンコにも行けずに、熱を出して、アパートの部屋でうなされながら寝込んでいる。
脇田友之は同級生の人妻の美代子とドライブデートを満喫していた。
檜垣隆史は倉持志織に昼食をごちそうになり、ビルを出るとき、清心女性サポートセンター入口で、生け花教室に通っている女性たちとすれちがった。
〈天満教〉信者の女性たちで、30代後半から50代半ばの人妻15人ほどがぞろぞろとビルの中に入って行く。
隆史は化粧な濃い女性たちは苦手なので、足早に立ち去るのを倉持志織が2階の食堂の窓から見下ろしていて、くすっと笑ったとき、隆史が立ち止まり、振り返って、窓辺の倉持志織に手をふってから、立ち去って行った。
見られているのに隆史はいつから気づいていたんだろうと、首をかしげた。
隆史は早足で、タクシーやバスを使わず駅前のデパートが入ったビルのあるロータリーのあたりまで、30分ほどで到着した。
隆史の腕時計、ロレックスのコスモグラフデイトナアイスブルーも、故障もなく時を刻み続けている。
(この駅前で、志織は倒れかけてたんだよな)
隆史は思い出して、駅に入っていく人と駅から出てきた人たちが行き交うのをながめていた。
「ごめんねぇ、おまたせ。1時間も遅れて待たせちゃったね〜」
小走りで近づいてきた女性は隆史に声をかけた。
ボブカットの髪の色はミントアッシュ。
キャスケット帽にアイヴァンのメガネ。
ウノアエレ14Rのホワイトピアスとウノアエレの細いブレスレット。
きれいめなベージュのショートパンツと淡いラベンダーのシャツ。ファビオ ルスコーニのサンダル。
化粧も唇を淡くピンク明るくしている程度である。
「うん、スタバに行こう」
別に隆史は待ち合わせしていたわけではない。
隆史が駅ビルのデパート1階の入っているスターバックスの店内に入ると微笑を浮かべてついてくる。
「いろいろあるな、何がいい?」
キャラメルマキアート。「バニラシロップ」を「キャラメルシロップ」に変更。
「……あ、俺も同じのでお願いします」
隆史はちらりと連れてきた彼女の瞳を見た。
窓際の通りが見えるテーブル席に彼女が座り、通りを行き交う人をながめている。

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