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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 503

「二人とも話は済んだのかしら?」
「いや、まだ話があるよ。河井さん、コーラとサンドイッチありがとう。ちゃんと俺、自分の話したいことや聞きたいことばっかり気になって、ありがとうって言えてなかったから」
「舞ちゃん、思ってたより島袋琉はいい子だったみたい。なんかごめんね。てっきり女子にもてもてだから、もっと嫌な子だと思ってたから。私とも仲良くしてくれる?」
「……望ちゃんが浮気した」
「愛してるのは舞ちゃんだけだよ〜、かわいいやつじゃ、よしよしよし」
河井望が星野舞に抱きついて頭を撫でた。
「星野舞、河井望、ふたりともよろしくな」
そう言って、島袋琉はサンドイッチを食べた。


「そうか、島袋琉は、星野舞と河井望と友達になったのか」
檜垣隆史は倉持志織のいる清心女性サポートセンターを訪れていた。
倉持志織へ〈天使の涙〉の原液の譲渡を島袋琉が申し出たからであった。
実験器具のガラス製の広口試薬瓶(60mL)の一個分だけ島袋琉は手元に残した。
譲渡された原液は、酪農用アルミ製ミルク缶(40L)で、26本分あり、隆史の樹海の中にある別荘に徐麗花の組織の輸送会社によって輸送された。
化学者アルペール・レノが全部フランスに持ち出したかったはずだが、あきらめたのも納得できる。
データさえあればフランスでも同じものが製造できると考えたのかもしれない。
島袋琉の両親がアルペール・レノを教祖の北川天に引き合わせ、アルペール・レノに協力して材料などを提供した。その材料については計画書には記載されていなかった。
隆史にはその理由がわかっていた。島袋家にも媚薬が存在していて、その材料を〈天満教〉の記録に残したくなかったのだろう。檜垣家の媚薬には避妊効果や男性への効果はもちろんない。檜垣家の子作りのために作り出された媚薬だからである。
後継者が女性だった場合、男性に使える強精薬は檜垣家にも伝えられている。それは檜垣家当主に欲情の発作を人為的に起こす目的で研究されたが、檜垣家当主は強い毒物への耐性があるために研究段階にとどまっている。
島袋家も檜垣家当主ほどの耐性ではないが、後継者は毒物への耐性を受け継いでいるが、欲情の発作はないので、強精薬として独自で研究を進めていたらしいことがわかっている。〈天使の涙〉を男性が適量を越えて服用すれば、大量に射精して脱力し、身動きできなくなるばかりではなく最悪は心臓発作で死に至る。毒物の耐性がある当主に合わせて調合や配合されている薬を耐性のない男性でも使えるように薄めたのだろうが、薄めるかどうかではなく元の触媒から見直しが必要なのだった。
「ところで隆史様、島袋琉さんを新たに愛人とするおつもりなのですか?」
「ん、なんでだ、志織」
「島袋琉さんは月虹学園で、隆史様の愛人にするかどうかの面談で呼び出さされたそうですね」
「島袋琉、友達の舞にしゃべったんだな」
「……事実なのですね」
「志織、それはだな、学園長が俺に島袋琉と話したいとだけ伝えたら、誤解して愛人の候補者の面接だと思い込んだんだけど、そのまま島袋琉と話すわけだから、誤解を解くのも面倒というか、その……」
「手は出しておられないのは、私も島袋琉さんと会って話しましたからわかっています。月虹学園のことを、当たり障りのないところまででよいので教えていただけますか?」

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