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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 502

(銀座の女帝……またこわそうな愛人の女の話が出てきた)
「元ヤクザの就職先って?」
「なんか中国の人が経営する運送会社らしいよ」
島袋琉は「中国の人」が誰か、なんとなくわかってしまった。元ヤクザを檜垣隆史は徐麗花に頼んで雇ってもらったのだろう。
「檜垣隆史って、こわい女が好きなのかな」
「琉くん、隆史さんの好みが気になるの?」
隆史の面談のときにアルペール・レノや自分のことをどうやって知ったのか帰りぎわの隆史に聞いた。
徐麗花の名前が出てきたから、檜垣隆史の連絡先を聞き出したくて会いに行ったこと。
徐麗花から探偵の本条恵美に会いに行ったこと。
本条恵美から倉持志織を紹介されて、会いに行ったこと。
倉持志織から、星野舞のところに檜垣隆史が来る約束になっていると聞いて、今、話をしているところだと、檜垣隆史が日本の経済を支えているとか、徐麗花の闇カジノや人身売買組織のこととか、北川天の計画書とか、そういう秘密のことは省略して、星野舞に話した。
「琉くん、私もこわい女?」
「これからこわい女になるのかもしれない」
「そうかなぁ?」
「檜垣隆史がおっかない女の人たちと協力して、アルペールみたいに、いろんなトラブルに巻き込まれないように、俺のことを守ってくれたことがわかったんだ。でも、なんで、守ってくれたのかわからないんだよ」
「隆史さんは教祖様になって欲しいって志織様はよく言ってるんだけど、私が親とか教祖派の人たちに嫌って言えなくてなりゆき任せに行動してひどいことになったのに、救ってくれて、体は大丈夫か、天使の幻は見てないか、そうかよかった、友達ができたのか、って親よりも心配してくれたり気にかけて連絡してきてくれたり、すごく優しい人だと思う。だから、琉くんがひどい目にあわないようにしてくれたんだと思うんだけど。
普通、私たちは誰かに優しくするのに、仲良しとか見返りがあるとか、なにか理由かある。自分に関係ない人と関係ある人を分けて考える。そうして、だまされたり、利用されたりされないように気をつけて生きてる。それなのに、損得ぬきで隆史さんは他の人のことばっかりしてる。琉くんは隆史さんの連絡先を教えてもらいたくて、いろんな人に会いに行ったから守られてるってわかったけど、そうしなかったらわからなった。ほら、お前にいいことをやってやったから俺に感謝しろとか、えばったりもしない。それってすごいと思うし、私たちも助けあわないとダメじゃんって思わせてくれる。琉くんが私と話したいって私を呼びに来たけど、私は琉くんと今までは話したこともなかったから、無視することもできた。志織様から琉くんが私と一緒に隆史さんに会いたいって言いに来るからよろしくね、って連絡してきたから、琉くんと話をしてみようかなって思ったんだよ。
これ見て、琉くんは望ちゃんとも今までは関係ない人だったのに、琉くんに食べてもらえるように、サンドイッチまで買ってきて。望ちゃんも琉くんに優しくしてくれたよ。さあ、感謝して食べなさーい」
星野舞は、島袋琉は人にたくさん親切にしてもらうことに慣れてない人なんだと気がついた。
だから、隆史がこっそりおせっかいにならない親切なことをしてくれたとわかってとまどってるのだとわかった。
(気がついてないだけで、誰でもみんなに助けられて生かされてるんだよ、琉くんはちゃんとわかる人かな?)
サンドイッチを渡された琉は「河井望を呼んできて欲しい、俺が廊下をうろうろしてたら誰かに見つかるかもしれないから」と言った。

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