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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 501

(やっぱり話さないほうがよかったかな。へんな女の子だと思われちゃったかも)
島袋琉は無口というほとではないが、沖縄の離島で祖母と二人っきりで、自給自足に近い暮らしを14歳でフランスに渡るまで続けていたので、口下手なところがある。
「星野舞、嫌なことや、つらかったことを、俺に話してくれてありがとう」
島袋琉は紙コップの炭酸の抜けた甘いコカ・コーラを飲んで言った。
「うん。琉くんもフランスでいなくなっちゃった恋人のことを聞かせてくれてありがとう」
星野舞はそう言ってにっこりと笑った。
「琉くんはいつから自分のことを俺って言うようになったの?」
「よくおぼえてない。自分のことを私とか言ったことないな」
「そうなんだ。制服も男子用だけどプールのときはどうしてたの?」
「男子用の水着なら授業に参加するって言ったら、それはやめてって休ませてくれた」
「この学校っていろいろ自由でいいよね」
それを聞いた島袋琉が眉をしかめた。
「ここが本当に学校が疑わしい」
「えっ、琉くん、どういうこと?」
先日、校長室で檜垣隆史と午後から面談したが、その日は朝から学園長の神宮寺桃子に呼ばれて、裏校則があることを説明された話をした。
「この学園の女性教員と女子生徒は全員、檜垣隆史が気にいったら、檜垣隆史とセックスするか聞かれるんだとさ。断った女性は一人もいないらしい」
「琉くん、隆史さんと面談したの?」
「文句をつけてやろうと思って面談に行ったらさ」
檜垣隆史が自分が早く解毒薬を作っていればアルペール・レノは失踪しなかったはずだ、すまなかったと謝罪して、そのために会いに来ただけだって帰ってしまったことを星野舞に話した。
「琉くんの恋人さんがいなくなっちゃった頃って、転校してきた少し前だよね。その時には、誰が〈天使の涙〉を北川天が依頼して作ったのか志織様や隆史さんは知らなかったと思うんだけど」
「そうなんだ。倉持さんが教祖派の信者の人が改宗してきていろいろわかったのは3ヶ月前って話を聞いた。〈媚薬の涙〉を日本で製造した化学者がフランスにいることも檜垣隆史は知らなかったはずなのに謝罪したんだ。檜垣隆史は悪くない。もう一度、ちゃんと会って檜垣隆史と話をしたいんだ」
「私の治療をした時に隆史さんは〈媚薬の涙〉のことを知ったと思うけど、フランスでそっくりなドラッグが作られたりしてるなんて知らなかった。北川天がもともと〈天使の涙〉なんて作らせたのが悪いと思う。エロ教祖が悪い」
「北川天は檜垣隆史を殺そうとしたら、返り討ちにあったらしい。それは倉持さんから聞いたことあるかな?」
「うん。聞いたことある。隆史さんの愛人さんに銀座で女帝って呼ばれてる人がいて、その人の知り合いの元ヤクザの人たち、が北川天をどっかに捨ててきたって話だよ」
「……銀座の女帝?」
「隆史さん、ヤクザの人たちが組がつぶれて失業したけど再就職が難しいからって、仕事先を探してあげたらしいの。恩義がある隆史さんに何さらしとるんじゃわれ〜って元ヤクザの人たちがすごく怒ったらしいよ」

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