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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 498

星野舞の両親が〈天満教〉の信者だったので、中学生になった星野舞も正式に入信した。
「天満教に入信すると世界中の宗教について学ぶことになるの。志織様はとても博学でいらっしゃるので、学校の先生よりもわかりやすく教えてくれる」
倉持志織は信者に解説をするけれど、だからこうしろとか、こうするのが正しいと押しきらなかった。
北川天が教祖としてトップの間は、倉持志織は親身になって話を聞いてくれる人という立場だった。
「北川天を崇拝する人たちは良い、悪いっていうのがはっきりわかるのが好きって傾向があって、私はなんか嫌だった。でも、言えなかったけどね」
子供は親に逆らうのはいけないこと。
大人の信者は指導者に逆らうのはいけないこと。
指導者は教祖に逆らうのはいけないこと。
教祖が神様に逆らってはいけないのと同じこと。
「みんながそうすることで秩序が生まれる。秩序を乱すのは悪いこと、みたいな説明する指導者が多かったかな」
けれど、倉持志織は話を聞いて「逆らうと困るのは親たけど、なんで困るのか、一緒に考えてみましょうか?」という指導者だった。
「親が一番良い結果になると信じることをアドバイスしていて、それが本当に良い結果になるかはわからないから、本当は親も不安なんだけど、それを、どうしてって子供が逆らってしまうと、不安を思い出してしまうから怒る。あとは悪いことが子供に起きないといいって思っている気持ちをわかってもらえない気がして、悲しくなると思うの。でも、わからないことは、わかったふりをしたり、我慢してしまわないで、指導者に聞いてみて」
星野舞が他の指導者に同じ質問をしてみると、こんな返答だった。
「親に逆らうのは正しいありかたではありません。天罰を受けることになります」
「私が中学3年生になると、入教して2年以上すぎたから、そろそろ徳がつまれてくる時期になったとか言われて、親とは別に個人で修行とかするように言われて、指導者になれるのを目指すようにって言われた」
そうなると、倉持志織とは会う機会はなくなった。
「指導者って先生みたいな役割で、幼稚園の先生が中学生を教えるのはおかしいのと同じって親にも言われて、ちょっとさみしかった」
集会のあと、指導者に連れられて応接室に行くと、教祖の北川天が待っていた。
「星野舞さん、あなたは先祖に徳をつんでいた方がいて、御両親よりも徳が高いようなので、教祖様が特別に御指導して下さるそうです。これは大変すばらしいことですよ」と、北川天とふたりっきりにして指導者の人は、応接室から出て行ってしまった。
「これから指導者になれるか見極める修行を舞さんにはしてもらう。御両親はまだこの修行ができるところまで到達していないから、御両親には話してはいけない。舞さんが話しても御両親に理解してもらえないレベルの話を私は舞さんにしている」
そこで〈天使の涙〉という錠剤を飲んで眠ると、天使が降臨したのが感じられるようになったら、指導者の資格があると説明された。
「その〈天使の涙〉を飲んだの?」
島袋琉は星野舞に聞いた。
「天使降臨の儀式、って言われて、逆らうのもこわかったから飲んだの」

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