PiPi's World 投稿小説

媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

の最初へ
 495
 497
の最後へ

媚薬の罠 497

「望ちゃん誰もいない?」
女子寮の裏口から島袋琉をこっそり2階の舞の部屋まで連れて来た。
「正面からじゃダメなのか?」
「当たり前でしょう。私の舞ちゃんがムダに騒がれるのが嫌なの!」
河井望がそう言った。
「昼休みに島袋くん来てたけど、友達なら紹介してって放課後、アトリエにまで来た子もいたんだからね。あなたとちがって舞ちゃんは普通なんだから、そっとしておいてほしいものだわ。まったく」
「なあ、星野舞、それは俺が悪いのか?」
「んー、琉くんは悪くないんだけど」
女子寮、男子寮どちらも寮で暮らしている友達がいると、泊まりに来たりすることはあった。
裏口から気を使ってこっそり出入りしていれば、あえて寮の管理をしている職員も、飲酒や喫煙をしないで騒がなければ見て見ぬふりをしてやっている。
寮の部屋は風呂、トイレ、家電つきで2LDK。ゆったり広めとなっている。防音もしっかりしていて、テレビの音声や生活音が漏れることがない。
もし、女子寮に島袋琉がいるとわかったら、押しかけてくるファンに、寮の管理をしている職員は、おろおろするばかりだろう。
「じゃあね、帰るとき見張りするから連絡して。裏口は夜11時で鍵がかかっちゃうから気をつけて。島袋くん、私の舞ちゃんに手を出したら許さないからねっ!」
河井望がそう言って自分の部屋に帰った。
島袋琉のために、サンドイッチと飲み物をコンビニエンスストアーで河井望は買って用意しておいてくれた。河井望はとても機転が利く。
「河井望はいつもあんな感じなのか?」
「うん。いつも元気、だから怒ってたり、元気がないときは静かだから、すぐわかるよ」
「河井望は、私の舞ちゃんって言ってたな」
「すごく仲良しだよ」
紙コップにコカ・コーラを注ぎながら星野舞が返事をした。
「琉くんが隆史さんや志織様と知り合いなんて、ちょっと想像もしてなかったけど、これだけ生徒がいれば、ひとりぐらいはいるよね」
「俺からすれば、星野舞が檜垣隆史のお気に入りって話のほうがびっくりした」
「お気に入り?」
「倉持さんは俺にそう言ったけど」
「そう……お気に入りとは、ちょっとちがうかも。心配してくれてる感じ。隆史さんがブラックジャックみたいなお医者さんで、私が患者みたいな」
「……倉持さんはピノコか?」
倉持志織の顔や髪型を思い浮かべて、星野舞はくすくすと笑った。
「隆史さんが私が美術部だって志織様から聞いたみたいで、このあいだ学園に来て、油絵を描く道具をくれたの。だから、絵が完成したら見に来るって約束してくれた。たしかにその時、アトリエに来たら隆史さんに会えるよ」
島袋琉と面談したあとに、檜垣隆史は星野舞と会っていたことがわかった。
「檜垣隆史の連絡先を、星野舞は知らないのか?」
「教えてくれないの。たぶんセックスする愛人さんにしか隆史さんは連絡先を教えてないのかも」
(こわい女には連絡先を教えてあるんだな)
島袋琉はそう思った。それは、あながち間違いではないかもしれない。
「檜垣隆史は〈天満教〉の信者なのか?」
倉持志織に質問したことを星野舞にも聞いてみた。
「隆史さんは、本物の教祖様。でも、教祖様って呼ばれるのがすごく嫌みたい。どうして隆史さんが教祖様なのか、志織様がなぜ教祖代理なのかってお話は志織様から聞いてないの?」
「俺が檜垣隆史と再会したら檜垣隆史と〈天満教〉の関係の話はじっくりしたいって言ってたな」
「志織様の受け売りと、私の体験談でよければ話してもいいけど、聞きたい?」
「聞かせてほしい」
「望ちゃんとか、他の人には秘密にできる?」
「もちろん。約束するよ」
「わかった。〈天満教〉は北川天っていう悪い男の人が教祖をしていたの」

SNSでこの小説を紹介

レイプの他のリレー小説

こちらから小説を探す