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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 495

「アルベールの貯金や工場跡地と建物が俺に譲渡されたとき、一緒にアルベールの残した手紙が渡されました。ドラッグで避妊薬でもある薬を北川天から製造するように依頼されたことが書かれています」
倉持志織にアルベールの手紙のことを話した。
「あなたのことをアルベールさんは守りたかったのかもしれませんね。教祖派の信者にとって〈天使の涙〉が避妊薬だと知っているのは仲間だけです。それを知っているあなたは、教祖派の仲間として襲撃されることはありませんから」
「解毒薬を作ったと檜垣隆史さんから、俺は聞きました。その教祖が作った計画は、檜垣隆史さんに阻止されたということですよね」
「そうです。そして教祖派の信者たちはまだ解毒薬が存在し、避妊の効果も失われたと知らないでしょう。〈天使の涙〉の原液は教祖派の信者たちはあなたが保管していることを知っている者もいるかもしれません。それは教祖派の信者の証明となりますから、それがある限りあなたは日本でも教祖派の信者から襲撃されたりしないでしょう」
島袋琉は隆史が〈天使の涙〉の原液はアルベールからのプレゼントと言った意味がわかった。
〈天満教〉の教祖派信者とドラッグディーラーはつながりがあって、〈天使の涙〉の原液をフランス政府や日本政府でも自分たち以外の組織に奪われてしまったら、教祖の計画が遂行できなくなる。
島袋琉は〈天使の涙〉の原液を奪いに来る者がアルベール失踪に関与した者と考えていたが、そうではなく〈天使の涙〉の原液があるから襲撃されなかったのだと理解した。
「〈天満教〉の新教祖派で〈天使の涙〉や〈天使の涙〉の原液を処分できれば、と考える信者はいないんですか?」
「新教祖派の信者は、隆史様が〈天使の涙〉の錠剤から解毒薬を作ってくれたことを知っていますし、その原液があることは知りません。教祖派から改宗してきた信者にも原液は隆史様があなたにあずけているという説明がされているので、あなたを襲撃することは、新教祖派のリーダーが指示を出さない限りないでしょう」
島袋琉の胸の奥が。ざわついた。
ざわざわざわと胸の中で広がる不安。
〈天満教〉の新教祖派信者は、檜垣隆史の指示で動いているわけではない。
そして不気味に感じたのはキツネ顔の一見おしとやかに見える美人の倉持志織が新教祖派のリーダーなのではないかという疑いがあることだった。
内部事情に詳しく、信者たちが知らないはずのドラッグの原液があることを知っている。
「〈天満教〉については、俺はもう今日は聞かないでおきます。知ったことも檜垣隆史さんの仲間にしか話しません。北川天がもう殺されたことも本条恵美さんから聞いて知っているので、教祖派の信者に復讐しようとかしませんし、関わるつもりはありません。俺は、檜垣隆史さんに会いたいだけなんです」
(この人、私が教祖代理のリーダーだと気がついたみたいですね)
倉持志織が微笑して目を細める。
「そうそう、どうして隆史様がアルベール・レノやあなたの情報を拾うことになったのかでしたね。それは、私が隆史様と本条恵美さんに〈天使の涙〉の錠剤を回収と回収した錠剤から解毒薬を作ってほしいと相談してお願いしたからです。アルベール・レノの名前は北川天の計画書を入手したことで知ったのです。隆史様は錠剤から解毒薬を作ったときに、原液があるはずだ、それがあればもっとたくさん、簡単に解毒薬が作れるのに、と見抜いておられましたけども。現在確認できている錠剤の回収は完了済みです」
「….わかりました、ありがとうございます」
島袋琉が逃げ出したい気持ちを、ぐっとおさえて返事をした。
(檜垣隆史、なんでこんこわい女たちばっかりとつきあってるんだ。そういうこわい女に、ぞくぞくするのが逃げ出し趣味なのかよ?!)
「さっき、最後の質問と言いましたが、もうひとつだけ質問させていただいてもよろしいですか?」
「はい」
「あなたが原液を女性にお注射なさっている動画を隆史様と拝見いたしました。〈天満教〉の信者の女性に知らずにお注射されてしまうと私の立場というものもございますので、ご遠慮いただきたいのですが、まだお注射をなされるおつもりですか?」
「ごめんなさい、もうしません!」

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