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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 490

「化学者アルベール・レノが、日本で隆史さんと敵対した教祖と手を組んでドラッグの製造したという事実は、フランス政府にとって外交上で、日本と関係を結んでいるアメリカには知られたくない情報です。さらにアルベール・レノがフランスで製造に携わったと考えられるアーンジュというドラッグ、これがアメリカに流入しつつあるそうです。フランス政府はアーンジュはフランスで製造されたものと認めていないそうです。しかし、アルベール・レノが、アメリカで事実を暴露すれば、フランス政府は自国が不利にならないように隠蔽しようとしたのでアメリカ以外の国から信用を失います」
「それで、檜垣隆史は俺がもっと早く解毒薬を作っていれば、と俺に言ったんですね」
「おそらくそうだと思います。アーンジュの効果を消してしまう解毒薬をフランス政府が入手していれば、フランスで製造された事実があったとしても、解毒薬のデータを流出した国へフランス発信で流すことで外交上では優位に立てたはずですから」
「檜垣隆史はフランスではなく、アメリカに解毒薬のデータを流した」
「正確にはフランスにはアーンジュの元になったドラッグ〈天使の涙〉のデータをアメリカに〈天使の涙〉のデータと解毒薬のデータを流しました。日本はアルベール・レノがドラッグを製造した事実をすてに押さえているとフランス政府に教え、アメリカはフランスと協力して問題を解決しろと、とちらにも協力したということです。フランスとアメリカ、どちらもドラッグ大国ですから」
「日本から解毒薬のデータを流せば、日本はとちらにも優位に立てたんじゃないか。なんでそんなことを」
「島袋さん、あなたが日本にいるからです」
アルベール・レノと島袋琉が同棲していた情報を徐麗花と隆史はフランス警察の情報から知った。
フランス政府は島袋琉が日本に渡ったことを調べようとすれば簡単にできる。
アルベール・レノの次に狙われるのは誰か?
損害を受けたドラッグ・ディーラーたちはアメリカから解毒薬のデータが流されたなら、アメリカの化学者が開発、製造したと考える。
ドラッグ・ディーラーの恨みはアメリカに買ってもらうことで、日本にいる島袋琉がドラッグ・ディーラーに狙われる確率を下げた。
島袋琉は、徐麗花がアルベール・レノと自分の情報を見せてくれた意味がわかった。
ドラッグ・ディーラーも、同じ情報を知ることができる。
「本条さん、檜垣隆史に会いたい!」
島袋琉はドラッグ・ディーラーのギャング団から檜垣隆史によって守られたことを理解して、本条恵美に頼みこんだ。
「この依頼を受けることはできません」
「なんでですか、金ならあるだけ払います」
「隆史さんが、なぜ島袋さんの情報を拾ったのか、なんのために動いたのか知って欲しいからです」
島袋琉に倉持志織の連絡先を教えた。
それは、隆史からの指示だったが、指示のことを島袋琉には内緒にしておくようにと言われていた。
島袋琉は本条恵美の探偵事務所から出て、すぐに教えられた電話番号へ電話をかけた。
「お待たせしました、清心女性サポートセンターです」
「あの、俺、島袋琉といいます。そちらに倉持志織という方はおられますでしょうか」
「面会のお約束のある方でしょうか?」
「本条恵美さんから紹介を受けまして、檜垣隆史という人について、そちらの倉持志織さんにお会いしたいのですが」
「島袋琉さんですね。私が倉持志織です」

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