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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 489

本条恵美。
未亡人。マトリの旦那がいたが、殉職したので未亡人になった。
元公安の潜入捜査官。資本家や政治家が通っている銀座の会員制高級クラブ〈パンドラ〉および売春グループについて潜入捜査中に、檜垣隆史にレイプされた。
公安を辞職後、探偵となった。
島袋琉が初めて本条恵美に会った時の印象は「この人、まじめな女教師っぽいな」だった。
新しい携帯電話を購入して契約したその日のうちに島袋琉は、本条恵美探偵事務所に「檜垣隆史という人を探しているので依頼します」と探偵事務所のホームページからメール送信した。
本条恵美は徐麗花から島袋琉の情報を事前にもらっている。島袋琉が隆史に渡したいものがあると言うものが〈天使の涙〉の原液だろうと、島袋琉が言葉を濁して話しても察しがついていた。
探偵事務所を訪れ依頼内容を話した島袋琉に本条恵美は「この度は心よりお悔やみ申し上げます」と静かに頭を下げて言った。
「依頼を受けるかどうかの返事の前に、聞いていただきたいお話があります」
自分が未亡人であること。夫の遺体はなかなか見つからず、その遺体の一部が発見されるまでの1年半ほどの期間は、どこかで生きているのではないか、と思いながら過ごしたこと。
「こうした話は、隆史さんにもあまり話したことはありませんが、今の島袋さんのお気持ちに近いと思ったので、お話しています」
「はい、アルベールが失踪してから、檜垣隆史にアルベールの裏事情を聞くまでは、俺もそんな気持ちでした」
「隆史さんに会って、お気持ちが変わったということでしょうか?」
「突然、アルベールは夜遅く出かけて行きました。天使が迎えに来たとだけ俺に言い残して失踪したんです。その言葉の意味が俺にはわからなかった。フランス語で天使はアーンジュ。檜垣隆史がフランスでアーンジュというドラッグがあることやアルベールがドラッグ製造に関わっていたと教えてくれて、まったくわからなかったことが、つながった気かした」
「失踪した理由がわからなかった。それが隆史さんの話を聞いてわかった、ということですね」
「はい。その情報を確認するために、俺は徐麗花のところに行きました。檜垣隆史が帰りぎわに部屋を出るときに、俺はあるものを渡すから、その情報はどこから手に入れた教えろと聞いたんです。檜垣隆史は徐麗花に調べてもらったと教えてくれたからです」
「徐麗花のところへ、お一人で行かれたのですね。おそろしくはなかったのですか?」
「会ってじっくりと話してみたら、こわかった」
本条恵美は徐麗花から、人身売買組織〈慶龍〉について島袋琉に説明してもよいと言われていたので、話して聞かせた。
「なるほど。檜垣隆史の敵になるようなことをするなら、殺すとはっきり言われました」
島袋琉は思い出したらしく、眉をしかめた。
「徐麗花だけではありません。公安警察からテロリストとしてチェックされます。ただし、その前に隆史さんが動くかもしれません」
「どういうことですか?」
本条恵美は〈天満教〉の教祖の失踪について、隆史の愛人島田理沙子の店を奪う計画を実行し、お布施集めに利用した信者を身代わりに殺人の罪をきせようとし、調べていた隆史に危害を加えてきたので、教祖は樹海に生き埋めにされたと教えた。
「正確には今は〈慶龍〉が経営する会社で働いている元暴力団組員たちが、隆史さんのために北川天を生き埋めにした。隆史さんのために動く人間は、たくさんいます」
「アルベールが〈天満教〉の教祖に頼まれてドラッグを日本で製造したのを、俺はアルベールから聞いて知っています。北川天を日本に来て初めに探したけれど、失踪したことしかわからなかったんです。檜垣隆史はその教祖を抹殺した。教祖がいなくなった〈天満教〉は無くなったんですか?」
「隆史さんはアルベールさんを殺害する陰謀を実行した可能性がある組織が3つあると考えています。ドラッグ・ディーラーのギャング団。海外に在住する北川天を今も崇拝している信者のグループ、そしてフランス政府。日本では〈天満教〉は新しいリーダーの派閥と北川天を崇拝する派閥に分かれましたが教祖失踪後も〈天満教〉は存在しています」
「フランス政府?」

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