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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 484

夜勤を終えて工場の敷地で待っていると、工場へ昼間の派遣アルバイトを乗せるバスが駅前に向かうついでに、夜勤のアルバイトを拾うために到着する。
工場は駅からかなり離れていて、工場の送迎バスを逃すと交通費は派遣先の工場や派遣会社からも支給されていないので、自腹で普通のバスに乗るか、疲れた体で、1時間以上かけて駅前まで歩いて帰らなければならない。
脇田友之は帰りぎわになって、仕事中の態度が悪いと工員に説教され、送迎バスに乗り遅れた。
送迎バスに乗り遅れさせるために帰りぎわに呼び止めて工員は説教した、ともいえる。
とぼとぼと脇田友之は駅前まで歩いていた。
「ちょっと、ひさしぶりじゃない。オタクくん、先週同窓会だったのに来なかったじゃん。なんで?」
「………かったから」
「ごめん、よく聞こえなかった」
「連絡、来てなかったから」
「えーっ、ひどーい。そーだったんだね」
住宅街を脇田友之が歩いていると、呼び止められた。
「中古の家であっちこっちボロいんだけど、ここ私のウチなんだぁ。派遣のアルバイトしてるんだね。えっ、あの缶詰工場って車でもけっこうかかるところじゃない、そこから歩いてきたの。でも、道まちがえたんだね、駅はもっと東側の公民館のほう」
「わかった、ありがと……じゃあ」
「待ちなさーい。しょーがないから、ちょっと家で休んでいきなよ。あとで買い物ついでに、駅前に車で送ってあげるから」
「おじゃします」
脇田友之は高校生の頃の同級生、旧姓葉山、現在は浅見美代子と再会した。
「子供? あー、いない、いない。そうそう、学級委員だった竹田さんおぼえてる? もう3人目が来月生まれるんだって」
氷の入った麦茶。畳の居間。ちょっと日焼けしたすだれ、風鈴がかかっていて涼やかな音を鳴らす。
話を聞いているうちに疲れきっていた脇田友之がうとうとと体を揺らしている。
(うん、うん、だいぶ効いてるね。もー少しかな?)
美代子は同窓会で同級生の竹田裕子から睡眠薬をもらっていた。竹田裕子の旦那と浅見美代子の旦那は同じ会社の土木作業員。
旦那は仕事以外は何もせずに休日はビールを飲み、酔っぱらうと美代子の体を求めてくる。生理のときはフェラチオしろとごねる。
「誰のおかげで暮らせてると思ってるんだよ。いいだろ、ぬいてくれたって。他の連中はソープとか行ってどこの店の子がいいかとか話してるけど、俺は行かないで我慢してるんだからさ」
夜は避妊具を使うが酔っぱらった旦那は、生中出しを平気でしてくる。言ったことやしたことをあとで聞くと「よくおぼえてねーよ、飲み過ぎた、頭、スゲーいてぇ」などと言う。
美代子は、それがにくたらしくてしかたがない。
竹田裕子の旦那も似たような感じで、瓶ビールに睡眠薬を入れて、夜だけ相手することにしたらしい。
「うち、男の子3人じゃない、女の子ができるまでがんばるとか言って、そんなに産めないよね」
親友の竹田裕子は電話で、美代子に愚痴をこぼしていた。竹田裕子の旦那はがたいが良く、よく働くが性欲が強いらしい。
浅見美代子の旦那はソープランド通いは我慢しているようだが、酒好きの女好きで、キャバクラ嬢と家で2階に急に上がったり、車の中で電話しているのを、美代子は見て見ぬふりをしている。
美代子は酔っ払った男は好きではない。酔った父親と見かねた母親が口論したり、ひどいときは母親が父親に灰皿やそこらにあるものを父親に投げつけて拗ねてみせたりするのを見て育ったからだ。
最近、旦那は美代子の体にあきたのか、他に女ができたのか、夜の夫婦の営みは手早く済まして寝るという感じになっていた。仕事がきつくて眠りたいのもわからないでもないので、美代子は欲求不満で、夫がいない昼間に風呂場でシャワーを浴びながらオナニーすることもあった。
そんな時、同級生の中で「オタクくん」と呼ばれ、乱暴に叩いたり蹴ったりは高校生なのでしなくなったが、男子生徒たちから仲間に入れるのを敬遠されてきた脇田友之が、家の前で迷子になっていた。

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