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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 483

「隆史くんの直接の連絡先は、隆史くん本人があなたに教えたのでなければ、私から勝手に教えるわけにはいかないわ。でも、ヒントをあげる。私ではない他の愛人なら、隆史くんの秘密を知らないから教えてくれるかもしれない。探偵の本条恵美という人がいます。訪ねてごらんなさい」
島袋琉が徐麗花の前から立ち去ったあと、徐麗花はすぐに檜垣隆史と本条恵美に連絡を入れておいた。
島袋琉がいきなり本条恵美のもとを訪ねても大丈夫なように、徐麗花は根まわしをしておいてやった。
徐麗花は、隆史の連絡先を知っていたが教えなかった。
人はたやすく手に入れたものより、苦労して手に入れた瞬間に強い喜びを感じ、その手に入れたものを素晴らしいものに感じる。それは島袋琉に新しい恋を自覚させるだろうと、徐麗花は考えた。
島袋琉がまだ自覚してなくても、隆史に惚れているのを、徐麗花は女の直感ですでに見抜いていた。
島袋琉がVIPルームから出るとき「〈慶龍飯店〉のお粥をおごるから食べて行きなさい。顔色が悪ければツキも逃げるわ」と徐麗花に言われたので、食べてみた。とても優しい味だった。食欲がなかった島袋琉は、お粥をひとくち、ふたくち口へ運んでいるうちに自分がとても空腹だったことに、やっと気がついた。お粥は全部残さず食べられた。
徐麗花が檜垣隆史に危害がおよぶ相手、つまり敵だと判断すれば、島袋琉よりも残酷なことができる女であることを知った。
学園の食堂で檜垣隆史と一緒にいた徐麗花は、島袋琉を見ていた。
アルベールの情報を探しに来た島袋琉と闇カジノで接触してきたのは、檜垣隆史の敵かどうか、さぐりを入れるためだったのだと、今ならわかる。
(俺はアルベールが日本でドラッグを作っていたと知っていたのに、警戒することができなかった。愛されていることに、ただ単純によろこんでいただけだった。俺はアルベールの何をわかった気になっていたんだろう)
島袋琉は、今まで使っていた偽造携帯電話を処分した。本体とSIMカードを破壊した。
檜垣隆史に会うためには、徐麗花をふくめた檜垣隆史たちの愛人たちに協力してもらわなければならない。その時、自分から電話がかけられない偽造携帯電話では信じてほしいと言っても無理だろう、と島袋琉は考えた。
廃工場の自室に帰ると、闇サイトに掲示していた復讐代行の書き込みにすべて削除をかけた。
檜垣隆史がレイプ動画を見たと言っていた。
痕跡を消しておかなければならない。
ここが潮時だろうと島袋琉は判断した。
これらは本当は徐麗花に会いに行く前にしておかなければならなかったことだった。動揺して冷静さを失っていたことを島袋琉は自覚した。
明日は新規でスマートフォンを購入しようと決めて島袋琉はベッドに身を横たえたが、なかなか寝つけなかった。

脇田友之。
島袋琉が偽造携帯電話を破壊して連絡が取れなくなったことで、アルバイト代のあてを失い、自分の性欲を発散するのに困ってしまっていた。
人材派遣のアルバイトを探すしかなかった。
「ちんたら運んでるなら帰れ、デブ!」
派遣先の現場で働く工員が脇田友之に言い放つ。
深夜の工場で出荷のために埃っぼい倉庫で積み換え作業をしていた。
深夜のぼうが眠れないので疲れるが時給は深夜手当の分だけ昼間よりも良い。
(ここはハズレだな。休憩になったら、派遣先リストから外しておこう)
すいません、とも、はい、とも返事をしない脇田友之に、短髪で目つきの悪い工員はチッと舌打ちして離れていった。
3日働くと、1日8千円の時給なら7千円までを自分の口座に振り込みを依頼を派遣会社に申請できるようになる。申請した翌日に振り込みされる。

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