PiPi's World 投稿小説

媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

の最初へ
 470
 472
の最後へ

媚薬の罠 472

「そんな感じです」
「うん、わかった。このあともうひとりぐらい応援で、男性の信者が来ると思う」
隆史が言ったとおり、勧誘係のベテラン山本がキリスト教と仏教の話を隆史にしているうちに、志織より少し歳上のスーツ姿の男性が来た。
四人がけのテーブル席で、椅子に志織と「おばちゃん」が座っているので隆史の隣に男性信者が座ろうとしたので「あの子が隣じゃなきゃ、警察に通報する」と隆史は男性信者に言った。
男性信者は、おや?っと顔になり、志織と席の位置を変わった。
これは脈ありと判断したようだった。
「私はこういうものです」
男性信者は、人材能力開発研究所という社名の入った名刺を隆史に手渡した。
「で、池田輝雄さんは何で来たの?」
「自己啓発セミナーを私たちの会社では行っているのですが、山本さんとは個人的に親しくさせていただいていますし、セミナーに参加していただいているお客様でもあります」
「彼氏なの?」
「いえいえ、残念ですが山本さんは結婚されていますから、独身ならおつきあいしたいぐらい親切ないい人ですけどね」
「池田さんは若いのに、こんなおばさんをほめても何もあげませんよ、ふふふっ」
隆史を勧誘する方向性を変化球に変えてきた。
「人材能力開発研究所はおもに自己啓発セミナーを行っていますが、セミナー参加者はつながりがありますから、旅行なさる予定があれば旅行代理店の知人を紹介できますし、結婚なさりたいのであれば、結婚相談所や結婚式場で務めている知人を紹介できますよ」
紹介される知人は全員、天満教の信者で、サービスを受けさせて、入会の誘いを断りにくいようにする勧誘の手口である。
「なにかお困りのことはございますか?」
「俺の名前は檜垣隆史。ココロのスキマをお埋めします、って話ならお断りしたい」
「ちょっと意味がわかりませんが、何かあればご相談下さい。弁護士も知人にいるのでトラブルの相談も大丈夫ですよ」
のちに倉持志織は、隆史におすすめされて藤子不二雄A原作のアニメ「笑ゥせぇるすまん」をみて、原作のマンガもはまって読むのだが、この時は志織も隆史が何を言っているのかわからなかった。
「なら、池田さん、この子とは親しくなりたいから名前を教えてくれる?」
「それは困りましたね。本人が教えたくない個人情報を他人の私たちが教えるのはちょっと」
「そこをなんとか。何でもって言ってただろう?」
池田は志織を連れて席を離れて小声で、セックスしてでも親しくなって入信していただきなさい、と指示を出した。
のちにこの池田輝雄は、北川天が失踪したタイミングで、逃げ出すように天満教から別の宗教団体に入信した。北川天の教祖派と、倉持志織の教祖代理派のどちらにも関わっていたが、独立して新しい教祖になるほどの信望を信者から得られていなかったからである。

SNSでこの小説を紹介

レイプの他のリレー小説

こちらから小説を探す