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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 471

それを聞いた中年女性信者の顔が一瞬こわばり、鼻の穴が広がったが、すぐに作り笑顔に戻った。
「そんなことはございません。それに勧誘というよりも、わたしたちの信じる神の教えをひとりでも多くの方に知っていただきたいだけですから」
そう言って「おばちゃん」信者は志織と同じアイスコーヒーを注文した。本気でじっくり隆史を勧誘すると決めたようだ。
「おばちゃんはこの子から連絡があるまで、どこで何をしてた。1時間前のことでいい。そこから聞かせてもらおうか」
このファミレスから歩いて10分ほどのところに図書館があり、そこで読書しながら待機していた。午前中は住宅街に訪問したり、パンフレットをポスティングして、午後は連絡があるまで待機する。
「私はこの近くに住んでいますから、連絡を受けてここに来ました」
「そうか。この子が午前中から今までトイレ以外は持ち場を離れず一生懸命、休憩なしで勧誘してたのは知ってたのか?」
「あら、そうなんですか?」
「ええ、疲れて貧血みたいになってしまいまして、この人が休憩したほうがいいって、ファミレスに連れて来てくれたんです」
「それは自己管理ができていませんね。無理をしても、それで誰かに迷惑をかけるのは良いことではありません」
「それはこの子のせいじゃない。この子が責任感が強いだけの話だろう。気温と日射しが強い夏場に、休憩を取るように教えなくても休憩すると勝手に思って、指示しておかなかった奴は誰なんだ?」
隆史は「おばちゃん」信者が志織に言ったのを聞いて、会話にわりこみ話しかけた。
「あなたはもしかして、御家族の方なのですか?」
「お父さんやお兄ちゃんじゃないけど、家族が見たら絶対に家に連れて帰るね」
隆史は知らなかったが、この2日前から志織は本部で他の信者たちと一緒に本部で修行に入っていた。
家族が新興宗教にはまって連れ戻そうとするのは、「おばちゃん」信者もよく聞く話だった。
「あら、すいません。ちょっとおトイレに失礼します」と「おばちゃん」信者が注文したアイスコーヒーがテーブルに並べられた隙に席を立った。
「手に負えなくなった時に応援を頼めるように連絡を入れに行った、ってところだな」
「すいません、本当に私たちの宗教の信者の方ではないのですか?」
志織も「おばちゃん」信者の山本さんが本部の事務所に連絡に行ったと思った。
「俺はどこの信者でもないよ、ところで君の名前、聞いてもいいかな?」
「教えてはいけないことになってるんです。山本さんはあとで名刺を渡すと思いますけど、私はまだ、名刺を作ってもらっていないので」
「新人さんってことだね。おばちゃんは勧誘係のベテランなわけだ」

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