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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 48

サンダースのゲーム担当広報部は、ゲームキャラクターのモデル案に賛成した。
自社のAV女優をゲームがもし人気が出てきたら宣伝としてゲームキャラクター化することもできないか、と緒川翠に聞いていた。
緒川翠以外のサポートで参加するイラストレーターたちもモデルがいれば描きやすいかもしれませんと、緒川翠は答えていた。全部のキャラクターを一人で描かくのは、緒川翠でも、さすがに無理がある。
緒川翠は自分の好みの女性たちをデフォルメして、イラストや作品に使うけれど、そっくりそのままを再現しようとはまったく思っていない。3Dで精密にただ再現するだけなら、実写の映像のほうが見た目が不自然にならない。
「この女優に似せてくれ」と言われてサポートのイラストレーターたちがOKをもらうまで、何回もリテイクさせられるだろうと内心では、みんなごめんね、と思っていた。
画風によっては、モデルに似せたくても似ないことがあるのを、宣伝部の人はわかってないだろう。
サンダースから、緒川翠は自分のエロマンガをアニメ化したことがある。声優の声や音楽、アニメーションの動きが加わることで、作品全体の雰囲気はかなり変わるのを実感した。
「いいですね」とは出来上がりのアニメを見て言ったが、演出する人の思い入れがかなり加えられていると感じた。
隆史はゲームの企画会議に参加しながら、お金があっても隆史一人だけではできないことがたくさんあって、それぞれやりたいことをどうやって他の人のじゃまにならないようにするかを話し合いながら折り合いをつけている感じがした。
悪い言い方をすれば、人はやりたいことしかしない。
隆史は本田綾が遊んで楽しめるゲームを作ってもらいたいと思っている。隆史はメイプルシロップこと緒川翠のように絵が描けない。ゲーム制作会社の人たちのようにプログラミングはできない。サンダースの宣伝部の人のように作成されたゲームで儲けを生み出すためにどうすればいいかもわからない。
お金があればなんでもできると思い込んでいる人も多いが、お金払うことで自分のできないあれこれをやってもらっている気がした。
ゲームの制作予算と同額の札束を本田綾の前に積み上げてやらせろと言っても、警戒して本田綾は断るだろう。
逆に本人が納得する金額を定期的に渡されれば、自分は相手に認められて大切にされていると思う女性もいる。
銀座の人気がある高級クラブの〈パンドラ〉の副店長の本田綾は、中小企業の事務社員より収入がある。
援助交際グループの女性たちやホステスたちのように、できるだけ金銭を得ようという貪欲さが欠けている。島田理紗子が店の会計を本田綾に任せているのは、本田綾のそういう性格をわかっているからだ。

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