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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 468

留学と聞いて隆史はすぐに島袋琉が修行に出たのだと察した。
檜垣家には、長い歴史の中で集めてきた膨大な薬に関する知識がある。島袋家には、修行の旅で蜜蜂が花の蜜を集めるように知識や技術を集めるならわしがあることを隆史は知っている。過去に檜垣家と関わりを持ったのもそのなかのひとつにすぎない。
倉持志織が住んでいるサポートセンターは、昼間は事務所に働いている信者の従業員がいるが、夕方5時すぎには帰宅するので倉持志織だけが残る。
天満教の修行場、正確にはそこで洗脳が行われていたのだが、通常は使われていない。
保護した女性の住居が見つかるまで、サポートセンターで一時的に暮らしてもらうことがあり、その時は畳の敷かれた柔道の道場のような修行場に、ふとんを敷いて寝泊まりしてもらう。
「隆史様、メイド服を私も着たら、今夜はお泊まりいただけますか?」
倉持志織が隆史のシャツのすそをつかんで言った。
隆史は倉持志織の頭を撫でた。
本条恵美は山崎瑠々が帰ったあとレンタカーの返却や他にも仕事があると気を使って帰ってしまった。
ヤクザのマンションや事務所に行く前に、本条恵美の私室に泊まり隆史は本条恵美をベッドで這いつくばらせてバックで「すぼずぼ」していた。
「明日の午後に月虹町に行く予定だから、明日、朝8時すぎにここを出るよ」
隆史はシャワーを浴びながら、倉持志織に言った。
倉持志織は隆史の乳首を舐めていた顔を上げて「わかりました」と返事をしたあと、隆史の勃起したモノを泡だらけの手で撫でまわした。
隆史が保護した人が泊まる時はどうしているのかと志織に質問した。
「修行場にふとんを並べて、3日ぐらい一緒に寝ます。来所された初日の夜は、朝方まで話をなされる人もいますよ」
「それは、思い詰めた人をひとりにしておくと自殺してしまったりするといけないから様子をみるってことかな」
「ええ、あとドラッグを使っている人かも観察しておく必要があります。隆史様のラムネのお薬はそういう人にも飲んでいただきます」
「うん、そうか。アメリカで解毒薬が開発されたら俺が作らなくても手に入るようになるだろう。厚生労働省の職員に、ここに届けさせよう」
隆史が山崎瑠々に廃棄予定の〈媚薬の涙〉の錠剤まで渡したのには、倉持志織はヒヤリとしたが、アメリカで解毒薬を製造してもらうために、フランスのドラッグの元になっている〈媚薬の涙〉の錠剤を渡したと説明した。
「でも、解毒薬はすごく高額なお薬になるのではありませんか?」
「瑠々は製薬会社の社員じゃなくて、DARPAっていうアメリカ政府の機関で働いているから、市販されるわけじゃなくて、アメリカの軍部で働いている兵士たちと麻薬取締局で使われるはず」
「……アメリカの政府機関?」
「うん。マトリは警察じゃなくて厚生労働省に所属している捜査官なんだけど、アメリカには麻薬取締局っていうのがある。そことマトリはつながりがあるから、瑠々から開発したって連絡があったら、麻薬捜査局経由で日本の厚生労働省にデータを送ってもらう。だから、志織は無料でもらえる」
「隆史様、日本の製薬会社が製造すればアメリカから仕入れなくてもいいのではないでしょうか?」
「なんで俺がラムネ菓子を使ったと思う?」
3ヶ月後、志織のところに日本のお菓子メーカーの社員と厚生労働省の職員が一緒に訪問して、新作のラムネ菓子を置いていった。それが解毒薬と知っているのは限られた人たちだけである。
日本に海外から何かが導入されるとき、日本に合わせて工夫される。それは文字や道具にしてもそうであった。
「お口で爽快! フレッシュレモン味」のラムネ菓子は隆史の提案で、緒川翠が描くかわいい女の子ふたりが仲良くおたがいの口にラムネを入れるアニメのCMが放映された。
CMのまねをしてアイドルふたりがあーんと口を開けてラムネを食べるネット動画が話題となり、このラムネ菓子は人気商品となった。

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