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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 466

「島袋琉は原液をちゃんと後遺症が出ないぐらいに薄めて注射してるはずだ。あと、避妊の効果があるのもわかってるだろうから、動画のレイプされた女性は妊娠はしていないだろう」
「隆史くん、なんでそう思ったの?」
隆史は瑠々に聞かれて、島袋家が檜垣家と過去に関係があることを3人に話した。
「島袋琉が、高校生の頃の俺と同じように化学部なのも、学園の設備を使えるからだろう」
「隆史くんも私の解毒薬は学園で作ってくれたもんね。その子、隆史くんと気が合うかも」
瑠々は闇サイトで島袋琉が復讐代行をしていることも、「やりすぎ」な方法でおしおきする隆史に似ている気がすると隆史に言った。
「島袋琉は、俺の親戚みたいな子にあたるわけだけど、島袋家は湯治場の谷崎家みたいに保護されてない。そのかわり、檜垣家の薬作りの技を分けているし、受け継いでいる。だから知識もそれなりにあるはずだ」
隆史は動画でレイプされている西澤久美子が、そのあとヤクザの原田義孝に覚醒剤を使われて、躁鬱と無気力になり、さらに援助交際しようとした相手からスタンガンで気絶させられてレイプされ、自暴自棄になり自殺するということを想像しなかった。
「山崎さん、OCRTISに〈天使の涙〉の成分を提供して、化学者アルベール・レノがヘロイン製造容疑で指名手配になっている情報をリークしてもらったのですが、フランスも解毒薬は開発できていないということでしょうか?」
「日本で使われていたドラッグとアルベール・レノがフランスで製造した〈アーンジュ〉が酷似しているとはいえ、すべて同じ効果ではありません。避妊効果は日本で製造された〈天使の涙〉にはありますが〈アーンジュ〉にはないので、情報が欲しかったのかもしれないですね」
多幸感や興奮をもたらすドラッグは、フランスでは〈クラック〉をふくめ、ドラッグディーラーによって売買されている。
避妊効果をアルベール・レノに資金提供したドラッグディーラーたちは求めなかった。
依存性の高さと副作用の緩和は要求したのかもしれないと瑠々は本条恵美に言った。
「アメリカも〈アーンジュ〉の入手には成功していますが〈アーンジュ〉の成分を少しずつ弱めたドラッグを投与していき、最終的に離脱させる方法しか現在は方法がない。それはフランスも同じなのかもしれません。隆史くんの治療の方法とは真逆です」
「その方法だと、ドラッグの常用からは離脱できても、感情のコントロールの回復は難しい。刺激を求めて、別のドラッグに手を出す可能性もある」
「そうなんだよね」
山崎瑠々はドラッグの研究をアメリカの研究所で始めてから、ドラッグ常習者の治療の難しさを感じていた。隆史の言ったとおり、常用から抜け出したが脳が刺激を求めるために、それ以外のことに興味を感じなくなったり、物事に対する価値観が変わってしまったりする。
脳がドラッグの刺激と同じぐらいかそれ以上と判断した何かをした瞬間に、それまで反応を止めていた感情や気分が目覚めたような感覚になる。
それが何かが見つかるまでは、ドラッグに魅了され続け続ける。ドラッグとは限らない。また、それが犯罪行為などであれ、脳が最高のものと判断したものに心がとらわれ続ける。
何に自分が心をとらわれるのか、本人にはわからない。ドラッグを常用していれば、ドラッグさえあれば、その瞬間だけは心が満たされる。
ドラッグに固執するほど、使っていないときの思考や感情のコントロールを失っていく。

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