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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 463

徐麗花の推測はDGSEからの情報を元にしていて、化学者アルベール・レノの失踪はフランス政府による可能性があると隆史に言った。
インターポール(ICPO=国際刑事警察機構)
本部をフランス南東部のリヨンに置くインターポールは、世界で192カ国が加盟する世界最大の警察機構だ。日本の警察庁や公安から出向している人も少なくない。は世界中から犯罪のデータをまとめたり、手配情報を出すなどして加盟国の警察当局などに協力する。どこかの国に入国する際にも、入管などではインターポールのデータシステムに照会しているという。インターポールはテロや組織犯罪などの捜査を行い、また近年はサイバー犯罪への捜査協力にも力を入れている。
インターポールは捜査当局の間に立って調整役を担うが、その犯行の背後に国家による「政治的」に関与していることがわかると、それ以上は捜査もできなくなる。
インターポールの目的は、
「刑事警察間における最大限の相互協力の確保及び推進並びに一般法犯罪の予防及び鎮圧に効果があると認められるあらゆる制度の確立と発展」(憲章2条)
となっており、この目的の達成のため、様々な活動を行っているインターポールは「政治的」「軍事的」「宗教的」「人種的」などの性格を持ついかなる干渉や活動を行うことが憲章で禁止されている。
「アルベール・レノは、失踪前にフランス政府のスパイたち、ドラッグディーラーの武装組織、あと北川天を今も崇拝している天満教の信者たちから狙われていた。恋人の島袋琉を日本へ巻きぞえにならないように逃がしたんだと思う」
インターポールにはない逮捕権を持つフランス警察が、アルベール・レノの身柄を確保していれば生きている可能性はあった。
アルベール・レノは日本に島袋琉と逃げて来なかった。その理由はフランスでいろいろな組織から資金を調達して〈天使の涙〉を完成させようとしていたか、すでに完成品に近いものができかけてからと思われる。
「島袋琉に麗花に調べてもらったことも話してみるつもりだよ」
隆史は倉持志織と本条恵美に言った。

島袋琉が西澤久美子のレイプした動画を復讐の依頼者に送った。その動画を、西澤久美子をもっと苦しめたいと、西澤久美子と浮気したスポーツクラブのインストラクターの妻がネット上に流出した。
ネット上で流出しているその動画をホテルで、ノートパソコンから確認した山崎瑠々は、注射されたあとすぐに西澤久美子の表情や目つきが変わったのを見て〈天使の涙〉を射たれたと判断した。
覚醒剤より効果が早い。
多幸感をもたらし、避妊効果もあるが、やがて無気力になり自殺してしまう〈天使の涙〉をアメリカも情報をつかんでいた。
フランスで製造されで使用されている薬物で、治療には何年もかかる危険なドラッグ。
アメリカではまだ症例が少ないが、フランスに渡航したことのない自殺者の遺体の髪から同成分が検出され、使用が確認された。
その自殺者は日本に旅行で毎年来ていた時期がありフランスで製造されている薬物を、日本経由でアメリカに持ち込んだ可能性がある。
DARPAから〈天使の涙〉の調査任務で日本へ帰ってきた山崎瑠々は、このレイプ動画について、インターポールがサイバー犯罪対策に特化したサイバー犯罪対策部門である
IGCI(INTERPOL Global Complex for Innovation)に問い合わせた。
レイプ犯罪の動画として発信元のサーバーを1時間ほどで特定して山崎瑠々に連絡してきた。
スポーツクラブのインストラクターの妻が使っている自宅のパソコンから流出したのを確認した。
日本の警察にこの情報を教えたところで、被害届が出てないと捜査しないのはわかっている。
「もしもし、隆史くん、瑠々です。あの、気になる動画があるんだけど」

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