PiPi's World 投稿小説

媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

の最初へ
 459
 461
の最後へ

媚薬の罠 461

「まだ原液が残っていれば良いのですが。〈天使の涙〉は死ぬのがこわくなくなってしまう効果だけが残って、使用した人は自殺してしまうことが多いのです」
幻覚の天使が降臨して多幸感を強く感じる時期が終わると、しだいに躁鬱を繰り返し、その情緒不安定な状態は洗脳に適しているが、うまく気持ちを整理できないと、感情が希薄になり、使用を中止していても自暴自棄になって、たやすく自殺してしまう。
隆史は前に星野舞という〈天使の涙〉を教祖の北川天に渡されていた女子高生を、媚薬を使いクンニをして〈天使の涙〉以上の快感で効果を感情の希薄化を緩和するという荒療治をしたことがある。
倉持志織は解毒薬がなくても、隆史とセックスすれば〈天使の涙〉の危機的状況を癒せるのを、信者の星野舞から隆史が何をしたかを聞いて知っている。
〈天使の涙〉の原液が残存していなかったら、隆史が女性信者たちに悦びを教えて、生きる気力を取り戻させてくれたらとも思っている。
女性たちが放っておけば自殺してしまうとなれば、教祖として女性信者たちを救うためにやってくれると信じている。実際、星野舞はそんな危険な状況に陥っていたのを隆史は救った。
星野舞は、現在、親から離れ月虹学園の女子寮で暮らしている。
「舞もたしか2年生だから、島袋琉のことは知ってるかもな。志織、星野舞に電話かけられるか?」
「隆史様は、星野舞の連絡先を聞いていないのですか?」
星野舞とセックスする約束だけはしたが、その後、星野舞が通いやすい高校で〈天使の涙〉の感情の希薄化や無気力が再発しても、すくにわかるところで月虹学園を倉持志織が星野舞に紹介した。
「連絡先を教えたら、絶対に電話かけてきて俺を勧誘しようとするだろうからな」
女子高生が慕って電話をかけてきても、無視しておけばいいのに、隆史はそれが優しいのでうまくできない。
「かけてみますね」
倉持志織は自分のスマートフォンから、星野舞に電話をかけた。
「ええ、今、隆史様がサポートセンターに来られていて、舞さんとお話なさりたいそうです。かわりますね」
倉持志織のスマートフォンを受け取り「あー、もしもし、俺だ。舞、聞こえてるか?」と隆史は言った。
隆史はその後、天使の幻覚を見たりしてないか、無気力になってないか聞き出し、再発していないことを確認した。舞は、クラスに友達もできて、美術部に所属しているらしい。島袋琉は化学部らしい。
「檜垣さん、琉くんのこと知ってるんですか?」
「ちょっとだけな。あいつ友達いるのか?」
「いつもひとりでいるけど、女子にはすごく人気がありますよ」
「彼氏とかいないのか?」
「いないみたいですよ。琉くん、なんか男っぽい感じですから。……えーっ、私もいませんよ」
「俺は高校生のとき、初めて彼女ができたんだ」
「そうなんですね。それは、ちょっと会って話を聞きたいですね」
どことなく星野舞の口調は倉持志織に似ている。星野舞は、倉持志織には、まめに電話で近況を報告しているらしい。
「女子寮に俺が行ったら風紀委員に捕まるだろう。また今度な。約束を忘れてないかって、いや、女子寮や学園じゃ、俺が見つかったら恥ずかしい。神宮寺桃子は俺の知り合いだしさ。元気そうな声を聞けて良かったよ、舞、またな」
星野舞と電話で隆史は少し話をしたあと、徐麗花から知った情報を本条恵美と倉持志織に話した。
化学者アルベール・レノと島袋琉が1年間同棲していた年齢差がある恋人どうしだったこと。
アルベール・レノが北川天に依頼され〈天使の涙〉を製造していたと思われる工場跡は東雲市にあり、3億円と建物と土地が島袋琉に譲渡されていて、島袋琉は現在そこから月虹学園に通っていること。
その廃工場で〈天使の涙〉の原液を島袋琉がアルベール・レノからあずかっている可能性があること。
「なので、明日、学園に行って島袋琉に確認して、原液があれば解毒薬を作るために譲ってくれないか交渉してみるつもりだ」
「それで隆史様は星野舞に島袋琉についてたずねていたわけですね」
倉持志織がそう言うと、隆史はうなずいた。
〈天使の涙〉の錠剤は希釈した原液をスポイト1適(おおよそ0.03〜0.05ml)を幻覚剤に吸い込ませて完成する。
島袋琉が原液を100倍希釈、水で薄めてスポイト1適の原液に対して3〜5mlになるように調整して注射液を作っている。
使用者に多幸感はもたらすが、錠剤の〈天使の涙〉の幻覚作用はない。
1mLごとの目盛りがついた、針長13mmの細身の注射器で原液2適分(5〜10mL)を使用者に射つことで、1〜2分ほどで効果があり1時間ほど強い多幸感が続く。

SNSでこの小説を紹介

レイプの他のリレー小説

こちらから小説を探す