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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 456

斉藤吾朗の頭の中でこれがつながった。そして、今、目の前で起きていることを理解した。
黒岩組長が、檜垣隆史という新しい獲物を見つけたので、前に関係を持った原田を捨てようとしている。
「恵美、ちょっと一緒に。組長、ちょっと電話をかけに外に出る」
「聞かれたくない話なんだね。すぐ戻ってくるんだろうね」
「心配なら、斉藤さんをちょっとかりるよ」
3人は事務所を出てビルの1階に行った。
「隆史さん、組長に何をしたんですか?」
「俺を嫌いという感情が強かったから、それを好きになるって一時的に裏返した」
(うーん、隆史さんの言ったボディーガードというのは、こういう意味だったのかしら)
「お連れの女性はコーヒーでいいかな?」
「職務中ですので、お気持ちだけで」
「いらないってさ、組長」
コーヒーに睡眠薬が含まれている確率はかなり高いと恵美は思った。
「黒岩組長はゲイという噂があったのですが」
がため息をついてふたりに言った。
黒岩組長は体がムキムキの筋肉質の男が好きで、隆史のようなぽっちゃりした男は好きではなかった。しかし、隆史が感情の裏返しを試してみたら、好みが変わってしまったようだ。
「恵美、帰るときに元に戻すから大丈夫だよ」
「差別はいけないとは思うんですけど、隆史さんが組長に襲われたりしないですよね?」
「そうならないように、ふたりに守ってもらわないとな」
そう話をしたすぐあとに、黒岩組長がエレベーターで降りてきた。
「やあ、原田君、遅いね。ねえ、檜垣くん、事務所で待つことにしない?」
「飲み物がほしい」
「コーヒーか日本酒なら事務所に」
「コーラがいい」
「斉藤君、ちょっとむこうのコンビニで買ってきなさい」
黒岩組長が一万円札を斉藤に手渡す。
気持ちを察して、斉藤はしばらく事務所に帰ってくるなという意味のようだ。
そして、黒岩組長は、恵美もじゃまだからどこかに行かないかなという顔で、ちらっと見た。
組長は隆史の手を握って、隆史とふたりでエレベーターに乗ろうとしたので恵美が素早く隆史のそばについた。
隆史が組長の手をはらったのは同時だった。
黒岩組長はそれでも笑顔である。

振り込みを完了して、ちょろまかした260万で覚醒剤と働かせている女性たちのピルを売人の医者から買いつけようと考えてる運転中に、若い舎弟から斉藤から事務所に呼ぶように言われた、と連絡が入った。
それを聞くだけ聞いて無視して車を走らせていると斉藤からも「急いで戻って下さい。組長がお待ちです」と連絡が入った。
コカ・コーラを買ってコンビニから斉藤は原田義孝に連絡を入れている。
「ちっ、めんどくせぇな」
原田義孝は黒岩茂が苦手だった。
体を求めてくるとかなりしつこい。

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