PiPi's World 投稿小説

媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

の最初へ
 452
 454
の最後へ

媚薬の罠 454

「桃子、まだ学園にいるのか?」
「ええ、まあ、いろいろありまして」
「あんまり無理するなよ」
「はい。檜垣様」
隆史は神宮寺桃子との通話を終えると、本条恵美から着信があった。
「原田義孝について調査が終わりました」
「わかった、今からそっちに行ってもいいかな?」
「ええ、いいですよ。待ってます」
「ホテルを予約してなかった。事務所じゃなくて恵美の部屋に泊めてくれる?」
「明日、原田義孝のところに行くつもりですね」
「うん。ボディーガードでついてきて」
「わかりました。待ってますね」
探偵の本条恵美とレンタカーで翌日の9時すぎに原田義孝の暮らすマンションに行ってみると、原田義孝の軽自動車は駐車場にすでになかった。
「張り込みして待ち伏せますか?」
「相手がヤクザなら、組の事務所に行ったほうが早い気がするけどな」
隆史は黒岩組の事務所に「こんにちは、こちらに原田義孝はいますか?」とずかずかと入って行った。
その後ろから恵美が緊張しながらついて行った。
「は? 誰だてめえ」
隆史の胸ぐらをつかんだ留守番の若い組員は本条恵美に手首をひねられ、突き飛ばされて、床に転ばされた。
恥をかかされたと思った若い組員が立ち上がり、今度は恵美に殴りかかったが、かわされて、足をかけられてまた転んだ。
「何の騒ぎですか?」
事務所の奥の部屋から出てきた斉藤が隆史の顔をみて、一瞬、体をこわばらせた。
「おやめなさい、この人になにかしたら、あなたは破門どころでは済まなくなりますよ」
「黒岩組になんでいるの?」
「いろいろ事情がありまして。檜垣様、どんなご用件でこちらに?」
「斉藤さん、何なんすかコイツら?!」
斉藤が目を細め、普段の雰囲気とはまったく違う声色で若い舎弟に言った。
「黙れ。外に出て、組長に連絡しろ。檜垣様が来てると言えばわかる。そのまま外で組長を出迎えろ。わかったかっ!」
「は、は、は、はいっ!」
狼狽えながら若い舎弟は事務所から逃げるように出て行った。
「あー、かわいそうに。ちゃんと知らない人が来たらかみつくように教えられて、言われた通りにお仕事してるのに」
「檜垣様に手を上げた組員がいたことは、どうかご内密に」
「それはわかった。あのさ、ここの組員に原田義孝っていう、丸川興業から流れてきた奴に用事があって、マンションに行ってみたら留守みたいだから、こっちに来てみたんだ」
20分前に、金庫に預っていた2千万を斉藤は、原田義孝に渡したばかりだった。
隆史は恵美に小声でひそひそ耳打ちした。
この斉藤さん、恵美の元職場の捜査官なんだよ。
恵美が斉藤に軽く頭を下げ「本条恵美です」とだけ言った。
(ああ、間違いない。本物の檜垣隆史だ。元潜入捜査官を連れて来ている。実際に檜垣隆史を見るのは初めてだが、原田に何の用事なのだろう)

SNSでこの小説を紹介

レイプの他のリレー小説

こちらから小説を探す