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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 453

「パリに在住していたようね……あれっ?」
麗花と隆史が画面をじっと見つめていた。
資料に添付されていた隠し撮りされた画像に、アルベール・レノと一緒に並んで歩いている島袋琉の姿があった。
「隆史くん、資料によると、この子、2年前アルベール・レノとパリで同棲してたみたいよ」
「たしか、この前、学園の食堂で声をかけてきだ子だな」
「最近、うちのカジノに遊びに来たわ」
「ここに来たのか?」
「隆史くんの大好きなクリームパフェを食べて、うまい!って言っていたわ」
徐麗花は、島袋琉には3億ほどの貯金があることを隆史に教えた。
「まったく、最近の女子高生は、すごく金持ってるんだな……ってどういうことなんだ?」
「つながったわ、隆史くん。アルベール・レノが彼女にプレゼントしたお金みたい。あと、日本の土地と建物も」
麗花がパソコンを操作してフランスの相続関連の情報を検索すると、アルベール・レノの名前で島袋琉に相続された情報がすぐにわかった。
徐麗花は勘が鋭い。
「隆史くんの探しものは、きっと、この廃工場にあるわね」
「アルベール・レノは、ここで〈天使の涙〉を製造してたんだろうな」
「隆史くん、どうするの?」
「うーん、この子がアルベール・レノから原液をあずけられているなら、どう説明すれば、俺に譲ってくれるんだろうな」
だからといって、警察やマトリに踏み込ませて原液を押収させてしまったら、隆史が解毒薬を大量に作る貴重な材料が失われてしまう。
「隆史くん、この子に媚薬を使ってセックスする気ですか?」
「いや、ちょっと気になることがある。もしも、俺が知ってる島袋家の人間だとすると、媚薬は効かないかも。それに俺は、ロリコンじゃないからな。会って事情を説明してみることにする」
「うちの組織の人たちに、ここに侵入させて奪わせるというのはどう?」
「麗花、アルベール・レノはもう生きていないかもしれない。もし恋人が自分に残したものを、事情もわからず、他人に盗まれたりしたら、つらいし、かわいそうじゃないか」
高校生の頃に、隆史は山崎瑠々のために徹夜して解毒薬を作った。今は天満教の信者のために解毒薬を作ろうとしている。そして、麗花からすると、隆史はいつもどこか優しい考えかたをしている。

夜9時すぎに麗花に裸でベッドの上から「隆史くん、何か困ったことがあったら、連絡してね」とおみおくりされて、隆史はビルから出ると神宮寺桃子に電話をかけた。
神宮寺桃子。月虹学園の学園長。
「島袋琉という子について、教えてほしい」
「フランスからの転校生で、二年生ですね」
「住んでいるのは東雲(しののめ)市か?」
「ええ、そうです。檜垣様のお知り合いですか?」
廃工場の住所と、神宮寺桃子が言った島袋琉の住所は同じ。
アルベール・レノから譲り受けた廃工場の土地と建物に島袋琉は住んでいることがわかった。
フランス警察から違法薬物製造の容疑で指名手配中の化学者の若い愛人、と説明するわけにもいかず、隆史は「その子と時間を作って話がしたい」と慎重に言った。
「……あの、それは檜垣家の花嫁候補として、面接なさりたいということでしょうか?」
神宮寺桃子に言われて「それでもいいよ。なんとか都合つけられないか?」と隆史は言った。
説明すればするほど、隠し事がある分だけ話がややこしくなると隆史はため息をついた。
「いいでしょう、いつがよろしいですか?」
「明後日あたりだといいんだけど」
「わかりました。場所は学園の応接室でよろしいですか?」
「うん。時間は午後だといいな」
午後3時に学園の応接室で隆史は、島袋琉を面接することになった。

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