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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 448


清心女性サポートセンター長、天満教の教祖代理の倉持志織は、教祖の北川天が〈天使の涙〉を使って女性信者を調教して性奴隷のようにしたり、薬を与えずに禁断症状に耐えきれず自殺するのを放置していたのを把握していた。
天満教の教祖、北川天が失踪したことで、倉持志織が教祖代理となって、教祖派と教祖代理派に教団は分かれた。
教祖派の女性信者たちが教祖代理派の信者たちから北川天のセクシャルハラスメントについて聞かされて、教祖代理派に家族ぐるみで再入信してくることで、倉持志織は〈天使の涙〉の密売先や製造元について知ることができた。
「私としては〈天使の涙〉を完全に処分してしまいたいのですが」
相談を受けた檜垣隆史が密売先がヤクザの組長だったが、その組は組長が亡くなったあと解散していることを倉持志織に教えた。
その暴力団にいた構成員が残っていた〈天使の涙〉を使用したり、転売している可能性が高い。転売していた場合、別のドラッグとして売られていれば足取りを追うのは難しいと、一緒に呼ばれていた本条恵美は言った。
「ヤクザの田辺のじいさんが天満教の信者だったとは知らなかった」
「北川は一部の教団の信者に資金作りのために〈天使の涙〉を霊薬として譲渡していました。田辺源一郎さんにまとめて、多額の献金の見返りとして渡した記録を持っている信者の方がいらっしゃいました」
「志織、あれは海外で作られたドラッグなのか?」
と隆史に聞かれ、倉持志織は「いいえ、密輸されたドラッグだと私も思っていましたが、そうではなかったようです」と答えた。
「ここに残っている〈天使の涙〉を処分しておくほうがいいのは間違いありません。マトリがブツを押さえて成分分析をすれば、違法薬物として使用していなくても、所持すら罰せられますから」
本条恵美は倉持志織にそう言った。
「15年前まではアルベール・レノというフランス人が日本で作っていました。アルベール・レノは天満教の信者ではなく、〈天使の涙〉の買い取り価格で北川ともめて製造を中止し帰国したようです。そのため現存する量が減ったことで、教団の教祖派の信者たちのあいだでは、今も価値が上がり続けているようです」
「それからは作られてないってことだな」
「海外に在住する教祖派の信者たちは北川の指示でアルベール・レノを見つけ出し、再び〈天使の涙〉を作らせようとしたようですが、その後どうなったのかはわかりません」
倉持志織は、自分を信頼してくれている教祖代理派の信者たちには〈天使の涙〉は危険な薬物なので、使わずに回収の指示を出し、信者から求められても教団としては配布しない、かわりに隆史の解毒薬を配布することにしている。
女子高生の星野舞のように北川天に〈天使の涙〉を配布された女性たちのために、隆史は解毒薬を作って倉持志織に渡しておいた。
解毒薬で禁断症状から脱した女性信者たちは、倉持志織から解毒薬を作って下さったのは「本当の教祖様」と檜垣隆史について布教されて、教祖派から脱けて、教祖代理派に再入信した。
「なあ、天満教は世界規模の宗教なのか?」
隆史は倉持志織に質問した。
仏教、キリスト教、イスラム教、その他あらゆる宗教を信仰していても改宗せずに信仰することを天満教は容認している。これは、教祖の北川天がどうやって自分の信者を獲得するか考えて取った経営戦略だった。

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