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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 449

それは倉持志織にも引き継がれた方針だか、志織の場合はひたすら性の悦びについて肯定する教えなので、他の禁欲的な宗教から本格的に改宗してくる信者は世界中にいた。
「世界のどこに暮らしていても、人間として共通することはたくさんありますから」
「〈天使の涙〉は他の国では配布されたり、製造されたりしてないのか、ってことが俺は気になっただけだ」
志織は隆史にそう言われて、残念そうにため息をついた。隆史が天満教に興味を持ってくれて、教祖となってくれたらと、志織は思い続けている。
「配布された可能性はあります。北川が布教として海外に旅行した記録がありますから。製造は、アルベール・レノという人が作り方を教えていたら、作られているのでは?」
「たぶんあれは海外では作れない。偶然できてしまったのかもな。そして、大量に作れなかったんだろう。原液が減るほど作れなくなって、値上げしていったんだ、きっと」
隆史は錠剤に含まれる成分が1錠ごとに安定していないことから、おそらく偶然できた原液があるという推測を、倉持志織と本条恵美に話した。
「製造中止になって今でも効果がなくならないっていうところは、〈天使の涙〉のすごいとところだと思う。原液を使いきって製造中止にしたのか、原液を廃棄してなければ、まだ〈天使の涙〉は作られる可能性がある。もし原液があれば解毒薬はもっと簡単に量もたくさん作れるんだけど。アルベール・レノって人に原液をどうしたのか聞いてみたい」
ヤクザの組長の田辺源一郎は、お気に入りだった原田義孝に覚醒剤と〈天使の涙〉を他の構成員には内緒ですべて渡していた。
原田義孝に薬物を教えたのは田辺源一郎である。ゲイだった田辺源一郎は、原田義孝に〈天使の涙〉と覚醒剤を使いキメセクをしていて、心筋梗塞で亡くなっていた。享年78歳。
その情報は徐麗花の組織で隆史の別荘に荷物運びをしている元組員から隆史にもたらされた。
田辺源一郎が組長の丸川興業の元幹部だった矢部は原田義孝が嫌いだった。組長のお気に入りだった原田義孝は幹部扱いだった。矢部をふくめ、他の幹部は組に貢献しようと毎月上納金を納めていた。
原田義孝はそれを免除されていると知ってしまって「やってられるか、ばかばかしい」と矢部は丸川興業を抜けたいと田辺に言って破門された。
その後、元幹部だったことから他の組にスカウトされたが、その組も解散して困っていたところを、隆史に拾われて徐麗花の組織の一員になった。
フランスには都市郊外に北アフリカ等の出身者等により構成された粗暴犯罪や強窃盗を行うグループ(ギャング)が存在していることに加え、最近はパリ市内にも勢力を伸ばしてきているといわれている。
これらの集団そのものは、マフィア等と違い一時的なグループであることが多い。これらグループは、誘拐、強窃、窃盗、恐喝等の多くに関与しており、これに対処するため、組織化されたギャングによる誘拐等の犯罪には加重処罰が行われている。
さらに,粗暴犯罪グループから発展した一部の集団は、フランス国内のみならずヨーロッパ諸国において若い女性を対象とした人身売買にも関与しているが、集団そのものは一時的なグループであることが多い。
また、犯罪グループによって文化財や盗難自動車の不正取引も行われており、これらの取引がマネー・ローンダリングに利用されることもある。
さらに,カンナビス(インド大麻)、ヘロイン及びコカイン等薬物に関する犯罪においては、国境を越えて不正に薬物が輸出入されていることに加え、医療用の薬品が利用されることもあるため、警察だけでなく医療担当部局とも連携を強化し情報の一元化の図るための不正薬物取引中央総局(OCRTIS)を設置して対策を進めている。
本条恵美は倉持志織から〈天使の涙〉の現物をもらいマトリに渡してフランスの情報をもらった。
マトリは日本で流通している薬物がどこから流れてきたか知るために、公安経由で世界の薬物犯罪を扱う組織と情報交換する。
今回は日本からOCRTISに成分データを提供した。
本条恵美はアルベール・レノは日本で潜伏して逮捕を逃れていた化学者だったことを知った。
去年、逮捕直前にアルベール・レノは失踪していた。ヘロインの製造の容疑でアルベール・レノはマークされていたのである。

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