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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 45

銀座の高級クラブで、スティーブ・ジョブズのコスプレのような服装の隆史と、いかにも銀座の若いなりに上品な雰囲気のホステスの本田綾が、二人とも酒を飲まず、ソーシャルゲームの話をしているというのは、不思議な感じだと同じテーブルについている店長の島田理紗子は感じた。
社外秘の情報について話しているというところは、いかにも銀座のクラブっぽいといえなくもない。
いろいろな客たちが情報交換のために密談をしている光景は、高級クラブではたまに見られる。
ホステスたちが聞いた情報をそれとなく聞き出そうとする客や、人脈を広げようとホステスにつなぎを頼む客なども店に通っている。
隆史と本田綾の場合は、それらとはちがう。
「戦国ロワイヤルはアダルト番組や映像作品を有料配信しているサンダースって会社が、アダルトゲームシリーズで宣伝して提供してるけど、この企画のゲーム制作会社は、戦国ロワイヤルとちがう。元ホワイトリリースタッフの立ち上げた会社なんだ。Ayaはホワイトリリーって会社を知ってるかな?」
「もちろん、パソコンとかでかなりアダルトゲームでヒット作があったり、ゲームを原案にしたアニメとかを、サンダースが制作してネット配信してますから」
「18禁だけど、恋愛シミュレーションゲームだったり、サウンドノベルとか、シミュレーションゲームまで、幅広く傑作ぞろいのゲーム制作会社だった。家庭用ゲームが流行ったころに、パソコンゲーム会社のスタッフが家庭用ゲーム制作会社に引き抜かれて転職したり、アダルト規制でゲームソフトに移植できなかったから、ホワイトリリーも他のゲーム会社と同じように倒産したけど、最近、アダルトアプリゲームとかで、その時のスタッフたちが参加して会う機会もあって、また会社を立ち上げて一緒に作りたがってたのがわかったから、出資したんだ」
「すごい、またホワイトリリーのゲームが復活するんですね」
「元ホワイトリリーのスタッフのゲーム制作会社〈フェアリードリーム〉のソーシャルゲームは、この聖戦シャングリ・ラが処女作だから、気合いがすごいっていうか、大失敗か大成功か、中途半端は嫌みたいで」
十七歳にして援助交換グループを作った中島玲香なら「それって儲かるんですか?」と言うだろう。
隆史も儲かるとは思ってない。制作は〈フェアリードリーム〉でも、配信する運営会社はサンダースだからだ。いくらプレイヤーが課金しようと〈フェアリードリーム〉には制作したときの制作費分の収入だけだからだ。
(このクラブ〈パンドラ〉も隆史さんが出資しているけど経営を指示したりとか、売り上げの一部をよこせとか、まったく言ったことないのよね。そのゲーム会社の人たちは今、すごくのびのびと楽しいんじゃないかしら)
隆史と本田綾の話を聞いている島田理紗子は思った。

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