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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 439

アルベールという歳上の恋人が失踪した。
琉はその恋人を探している。
それだけを琉は月岡愛莉に言ったが〈天使の涙〉と天満教の教祖の北川天とアルベールの関係については隠していた。
月岡愛莉は小峰勝から、あやしい客に気をつけることや客どうしのトラブルには、カジノの経営者は一切関与しないという伝言を琉に伝えて琉のための会員番号を教えた。
琉は月岡愛莉に闇サイトで闇カジノの入会方法の情報を買ったことを教えた。
闇カジノにバレないと思って、入会方法を売って稼いでいたその客は、小峰勝から呼び出され、罰金として会員カードに貯めこまれていた金を没収され、出禁にされた。貯めこまれていた金といっても、勝ち分であり、その客の入会時に最初の元手にしていた100万を小峰勝は銀行振込で返した。
元手まで没収すると恐喝で訴えられる可能性もあるからである。また、その客は闇カジノに教えていないはずの自分のふたつの預金口座に100万円の振込が2回に分けて50万円ずつ振込されていることに怯えた。
銀行口座の情報が闇カジノに漏洩している。そう銀行に問い合わせれば、どこから振込された金か聞かれたり、警察に捕まるかもしれないと、問い合わせはしなかった。またその客は〈慶龍飯店〉へ再び訪れることはなかった。
闇カジノが警察から摘発されることはないが、小峰勝個人に対して、警察が何をしても逮捕しないというわけではない。
警察にも上層部には派閥があり、その派閥の権力争いのとばっちりがくることもあるのを、小峰勝はよくわかっている。
闇カジノの入会方法を売った客は、振込先に指定した口座を琉に教えていた。琉はわざと別人になりすまして2回同じ情報を買った。
客によって毎回ちがう情報を売っているなら、ガセネタだと判別するためだった。
小峰勝はそのふたつの銀行口座に振込をしただけである。
小峰勝は琉を「ガキ」とは呼ばなくなった。
自分に協力してくれた相手には、自分の持っている情報を提供する、暗黙のルールのようなものを琉が若いのによくわかっていると感じたからだった。
琉は〈慶龍飯店〉の裏メニューで、クリームパフェを注文した。運んできたのか月岡愛莉だったので、琉は「あんた、副業で中華料理店のバイトしてるのか?」と言った。
「どちらも本業よ。カジノの会員カードは会計の時に渡すから、安心しなさい」
「わかった。うまそうなパフェだな」

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