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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 435

琉が自分から相手に電話をかけない理由は、琉のスマートフォンのSIMカードが、他人名義の黒ロムの複製品だからである。
警察が情報提供を求めたとき、本物のSIMカードの契約者の情報が警察に提供される。
すると、闇サイト経由で教えられた琉のスマートフォンの番号に、たしかに依頼者は電話をかけて通話したはずなのに、通話履歴には出てこない。
警察はそこから先は捜査する方法がない。
琉から闇サイトの依頼者に電話をかけた場合は、本物の契約者の利用履歴を調べると、依頼者の番号の履歴が残る。
警察が捜査できるのは、代行で復讐された女性が見ず知らずの男たちにレイプされたと被害届を出した場合だけである。
犯罪歴も逮捕歴もない雇われたレイプ犯たちの指紋や髪や精液などの遺留品が、警察に押収されたとしても、それがどこの誰なのか調べようがない。
60万円を海外の銀行口座に振り込みする依頼者が警察にタレこむことは、今まで1度もなかった。
琉も依頼者がどこの誰かは知ろうとしない。
闇サイトで復讐の依頼をして、依頼料を振り込みしても犯罪にはならない。復讐の具体的な内容は、依頼者が決めるわけではないからだ。
具体例に殺してくれと依頼した場合は、琉たちがレイプして逃げたとしても、殺害の意思が実行犯たちにはあったとして、殺人未遂の教唆で処罰される。
だから依頼者から、琉は復讐の内容をどうするのかについては、一切受けつけないことにしている。
琉はレイプされたターゲットに必ず〈天使の涙〉の原液を注射する。
「警察に被害届を出したら、違法薬物の使用で逮捕されれのは俺たちじゃないからな」と琉はターゲットに必ず伝えて立ち去る。
依頼者、ターゲット、どちらも我が身かわいさに、琉の犯罪を告発しない。
本当は依頼者のほうが悪意があり、レイプされるターゲットには恨まれるいわれが全くないとしても、琉は気にしない。
弱肉強食。
依頼者になるか、ターゲットにされるか。
自分が闇サイトでターゲットにされていると気がついて、琉の口座に3倍の180万円を振り込みをしてきたターゲットもいた。琉たちは依頼者をターゲットにしたこともある。
闇サイトで、実際にどれだけの実行犯がサイトを利用いるのか琉にもわからない。
琉は廃工場に残されている〈天使の涙〉の原液を使いきるまでは、依頼を受けることに決めていた。
琉のマウスをクリックする指が止まった。
闇サイトといっても、見た目は「鍵のトラブルはお任せ下さい」「お買い得、新生活応援家電セット」「ペットの里親募集」「エアコン清掃」などタイトルがついた掲示板の書き込みが並んでいる。
見た目は闇サイトにまったく見えない。
「マンガ本の途中の巻だけゆずって下さい」という内容の書き込みもある。
業者から一般の利用者の書き込みまでずらっと並んでいる。
たとえば「便利屋」や「弁護士相談」の書き込みで、相談見積りが無料ではなく、1万5千円から2万円となっているものがある。
これは、この金額で援助交際しますという意味で、本当の「便利屋」「弁護士相談」の書き込みは、相談料は無料となっているので見分けがつきやすい。
他にも、ドーナツ状にした布にゴム紐を通したヘアゴムのシュシュが「お譲り金額1万円から」となっていて価格設定がおかしい書き込みも、問い合わせすれば、すぐに援助交際募集だとわかる。
琉の書き込みは60万円でボールペンを解体処分するという作業内容となっている。援助交際で60万を女性に払う男性からの問い合わせはない。
(今週は依頼なしか……そろそろこのサイトから他のサイトを探そうかな)
ゲーミングチェアに腰を下ろして、下着姿のまま1時間ほど闇サイトの書き込みを閲覧していた琉は、私服に着替えるとアジトの部屋から出かけた。
琉は自炊はしない。冷蔵庫も部屋で飲むための飲み物しか入っていない。

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