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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 433

徐麗花や山崎瑠々は、スマートフォンでゲームをしたり、動画を見たりする習慣がない。
本当に電話として使っているだけだった。
「麗花はテレビも普段は見ないんだよな」
「あっ、私もそうだよ」と瑠々が言った。
「ふたりの趣味ってなんだ、暇なときはどうしてるんだ?」
「暇なときは、寝てるかも。あとは、研究レポートや論文とか読んだりしてる」
瑠々は優秀な研究者だとわかる返事である。
「麗花は?」
「もし、趣味を人にたずねられたら、旅行やおいしい食事と答えることにしているわ」
「瑠々の趣味は寝ること、あと自分の研究に関係あるものを読むことだから、読者かな。高校生の頃からあまり変わってない」
「うん、読むものがちょっと変わっただけかも」
「麗花は世界中を渡り歩いているけど、麗花からみた日本はどんな感じ?」
「隆史くんがいる国。お好み焼き、たこ焼き、だし巻き玉子がとてもおいしい」
「たしかに俺は日本から出たことがないからな。かぐやのばあちゃんの料理は、俺も好きだ。麗花が気に入ってくれたのはうれしいな」
「隆史くんは海外旅行に興味ある?」
麗花は隆史に質問してみた。
瑠々の顔がちょっと緊張してこわばっている。
「俺の親父、先代当主の雅樹は、インドまで行ってみたことがあったけどね。結局は恋人のいる日本に戻ってきた。俺は今のところ海外旅行に興味はないな」
隆史は麗花にそう言って笑った。
隆史が日本にいる理由は、日本につきあっている女性たちが暮らしているからのようだと、隆史の返答から麗花と瑠々はわかった。
(隆史くんはある意味、とても純粋で、不器用な人なんだわ)
麗花は隆史には自分の理想や願望があるわけではないが、自分のつきあっている女性たちのことをいつだって気づかって生きていることがよくわかった、
麗花は、徐一族の組織の首領として生きる運命を受け入れて、自分のできることは全力でやってきたつもりである。
瑠々にしても、自分の理想とちがうことに利用されるかもしれない不安はあっても、自分のできることを一生懸命やっていることが、隆史との趣味の話題の会話から、麗花にはわかった。
隆史がつきあっている女性たちを気づかうのを止めて、奴隷のように扱うと決めたら、たやすくそうすることもできるだろう。
たとえば、徐家の大旦那のように。
そうしないことを、隆史は自ら選んで生きている。
(どうやって生きていくのが正解か、その答えなんて、誰もわからない。たた、この瞬間だけは、過ぎてしまえばもう戻ることはない。だから、あわててシャワーを浴びて隆史くんは、私たちのそばに戻ってくる。3人でいられるこの瞬間をおしんで)
「麗花、瑠々、俺はふたりのことを知っているつもりだけど、知らないこともまだまだたくさんある。できるなら全部ありのまま理解したいと思うけど、できないのがもどかしい。でも、セックスしているとき、なんか気持ちがつながったみたいな気持ちになる瞬間があるんだ」
「隆史くん、つながったみたいじゃなくて、つながりたいからセックスしてるんだよ。つながりたくない人とはセックスしたくない」
瑠々は隆史にそう言ってから、照れて隆史から目をそらして麗花の顔を見つめた。

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