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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 410

琉は隆史を隣のテーブルから距離をおいて、腕を組んで足を組みプレッシャーをかけつつ、じーっと見ている。
琉は女子のスカートの制服ではなく、男子のズボンを着ている。学園は男女共学だが、制服は性別関係なく着ても良いことになっている。
(昼休み前に、美人な女の子を連れてきて食堂で焼きそばパンを食べているこいつは何なんだ?)
授業は単位が足りていて、琉はたまにさぼって、がら空きの食堂で早めに食事を済ませる。
生徒が多い食堂が嫌いだからだ。
高校一年の終わりにフランスから入学してきた琉は月虹学園に通いながら、闇バイトで稼いで学費をまかなっている。
「あの男の子、かわいいわね」
「麗花、あいつは男の子じゃない。女の子だぞ」
小声でひそひそと麗花と隆史は話していた。
「ちょうど5分だ。好きなだけ座ってくれ」
「悪かったなおっさん、Merci.」
「Je vous en prie.」(どういたしまして)
琉が口癖でメルシー(ありがとう)と言ったら、隆史が流暢なフランス語で返事をしてきた。
(なんだ、このおっさん?)
琉が困惑しているうちに、隆史と麗花は食堂から立ち去った。
琉はフランス人のアルベールと二年半同棲して、旅行をしたりしていた。
流暢なフランス語を聞くことが日本ではなかった。琉は隆史と同じように、焼きそばパンをかじりながら、アルベールと旅行した時のことや、パリですごした日々を思い出していた。
隆史たちは、山崎瑠々は図書館にいて、教師と生徒とディスカッションの予定だと、学園長から聞き出していた。
「新しい先生か?」
「一緒に歩いてる子の親かな?」
授業の時間が終わり隆史と麗花を廊下で見かけた生徒たちが、ひそひそ噂話をしている。
麗花は美人な上に年齢よりかなり若く高校生に見えるようで、見とれている生徒がかなりいた。
麗花は美人なので、人前に出ればじろじろ見られるのには慣れている。
隆史はついでに見られているだけだか、なんとなく落ちつかない。
「図書館に行ってみるか」と隆史は麗花とわざと手をつないで廊下を歩いた。
図書館の司書控え室、隆史たちがテストの予習をした元書庫に、谷崎瑠々と綾小路先生がお茶を飲んで雑談していた。
司書の綾小路先生は、今は学園の「進路指導室の先生」になっている。
「檜垣くん、それに……そう、徐麗花さん。よくここで3人で来てましたね」
隆史が麗花にウインクした。
隆史が〈神眼〉の催眠で一時的に記憶を伝えたと麗花は察した。
ひとりだけ綾小路先生から誰かわからないと言われないように、気を使ってくれた、と。
「まだ先生はおこると、生徒をグランドに出ていかせようとしてますか?」
「ええ、もちろんですよ。麗花さん、よくおぼえてますね」
瑠々は綾小路先生も同じように夢を共有したのかと想って、かなり動揺していた。
3人で図書館を出て、瑠々は隆史と麗花から説明されて、ほっとして「もう、隆史くん、先生まで3人でセックスしたことを知ってるかと思って、緊張しちゃったじゃない」と言った。
「瑠々、先生に3人であの部屋で勉強したり、ふたりが金曜日は図書館に来てたっていう別の記憶を俺が思い出させたっていうのには驚かないんだな」
「んー、隆史くんは、いつも私たちをびっくりさせる人だから、そこは別にありかなって」
「私たち3人でセックスしたって綾小路先生がもし知ってたら、先生のほうがおろおろしちゃったんじゃないかしら」
「隆史くん、だめでしょ!って先生におこられたりして」
麗花と瑠々が笑いながら話している。

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