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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 41

その夜は、本田綾はビンゴで当たった景品をマンションの部屋に持ち帰り、そのまま店に顔を出した。
「おかえり綾ちゃん、早かったわね。楽しかった?」
「ええ、とても。あの、理紗子さん、ネットゲームとかしないですよね」
「したことないけど、世界大会とかあって、すごく流行ってるみたいね」
理紗子の趣味は映画鑑賞と最近は韓国料理を食べるのにはまっているのを、本田綾は知っている。
(自分の愛人の趣味には興味がないのかしら?)
島田理紗子と本田綾が店の倉庫に監禁されたときに、隆史が助けに来てくれた。その時激怒していた隆史は、すごくこわい人だと本田綾は思った。けれど、今夜のオフ会で会った隆史は別人のように、おだやかな印象だった。
仕事と趣味に夢中で、今まで恋愛経験がほとんどない25歳の処女が本田綾だ。
小学生五年生の頃にバレンタインチョコをおこずかいで買って渡した男子は、小学校卒業と同時に引っ越してしまって、住所や電話番号も教えたのに、その男の子から、それっきり、手紙も電話もなかった。
その後、本田綾は男性ともつきあうことなく、現在に至る。高校生のころ女子に告白され、キスまでは経験済みではある。高校生のころの本田綾は、ボーイッシュな服装を好んで着ていた。
島田理紗子と同じ店のホステスとして働き、理紗子がクラブ〈パンドラ〉を開店するときにスカウトされた。
クラブ〈パンドラ〉開店に多額の資金援助をしたのも、檜垣隆史だという裏事情も本田綾は知っている。
島田理紗子を愛人にしたくて通う客も少なくないが、隆史に理紗子が惚れ込んでいて、ときどき隆史を部屋に呼んでいるのも知っている。
最近、島田理紗子が援助交際グループを表向きはホステスとして雇っていて、店の収入を上げている。売春組織といえば犯罪めいているが、行きずりの客ではなく、ホステスとアバンチュールを楽しみたいだけの客を紹介している。行きずりの客よりも金払いは良く、客もぼったくられたりする心配はなく、客と援助交際をしている個人のやりとりで、店は斡旋などせず、関係がないことになっている。
売春防止法は「脅迫したり暴行を加えたりして人に売春をさせた者」についてとくに重く処罰する規定なので売春している援助交際グループのメンバーが警察に訴え出ない限り、警察から捜査されにくい。
客引きなども使っていないので、変装している警察官に客引きが声をかけて発覚することもない。
援助交際グループとクラブ〈パンドラ〉が摘発されないのは、顧客の中に警察や検察に顔の利く権力を持った人たちがいて、摘発されると困るために事件になる前に揉み消してしまうからだ。
援助交際グループの女性とのセックスを買ったあと「飲食代」として〈パンドラ〉の領収書で会社の経費で処理している人もいる。
援助交際グループの人たちも〈パンドラ〉からの給料として儲けを受け取っていて、客との直接の現金の受け渡しがなく、トラブルがない。客が金を払わずヤリ逃げしたり、援助交際している女性が客に多額の金を要求することがなくなった。
例外のトラブルで愛人契約を店のホステスとして店に無断で五人と結んでおきながら、宗教団体にこっそり逃げ込み客から行方をくらました援助交際グループのメンバーがいた。
そのときは被害額が多額でクラブ〈パンドラ〉に客たちから賠償を求められ、島田理紗子と本田綾も困ったが、檜垣隆史が賠償金を肩がわりして払うことで解決した。

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