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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 399

「遺伝子の研究らしいんだけど、俺には難しくて、よくわからない」と隆史は麗花に言っていた。
麗花も〈慶龍飯店〉に戻り、組織に指示を出さなければならなかったので、隆史たちは少し早めに戻ることにした。
八神渉たちはできるだけ早く移住すると言っていたので、谷崎麗は近いうちに本条恵美の探偵事務所へやって来るだろう。
東京駅で八神渉と吉川雅美とは別れた。
わけありの人妻、吉川雅美の潜伏先としては、檜垣家の湯治場は最適といえる。
〈慶龍飯店〉の小峰勝のもとへ徐麗花を無事に送りどどけて、本条恵美は任務を完了した。
「隆史くん、またね」
「麗花、来週の火曜日の朝、ここに迎えに来るよ。じゃ、おやすみ」
隆史は本条恵美とタクシーで、探偵事務所に戻った。
隆史は〈神眼〉継承の儀式に不満を抱いていて、その解決策を「隠れ家」で調べていたことを本条恵美は知っている。
湯治場から戻ってきたということは、湯治場に保存されていた資料では何もわからないと見切りをつけたか、継承の儀式以外の方法を見つけたのか。
恵美は、それが気になっていた。
ひどく思いつめたような様子の隆史を見たことはなかったので、その悩みが解消されたのか。
隆史が調べていた内容ではなく、隆史の気持ちが落ち着いたのか、まだ悩んでいるのか、そこが恵美は気になっていた。
「うん。湯治場に残された文献からはわからなかった。けど、先代当主の雅樹と谷崎龍之介さんが協力して、二人で何をつかみかけていたのか、やっとわかったからね」
探偵事務所のソファーで隆史の隣に腰を下ろしている恵美に笑顔で言った。
隆史がもう悩んで思いつめているわけではないようなので、恵美はほっとした。
「恵美は俺を心配してくれてたんだな」
隆史は恵美の頬を撫で、唇をふれ合わせる軽いキスをした。
「このあとは別荘に帰るつもりだったんだけど……このまま泊まっていってもいいかな?」
「はい」
恵美が顔を赤らめて隆史に返事をした。
探偵事務所はビルの2階で、同じビルの3階、事務所の真上に恵美の部屋がある。
隆史は恵美のために、このビルを丸ごと買い上げている。1階は貸し店舗となっていて、2階に探偵事務所、3階は恵美の住居や倉庫部屋がある。
まだ空き部屋があるので、谷崎麗もこのビルの部屋に住む予定となっている。

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