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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 395

「でも、過去の記憶に存在しなかったことを夢の中でした時に、過去の記憶が参照されて結果が出ることはないと思った。夢を共有した3人が知らない出来事だから、記憶の共有が原因だとは思えない」
隆史は谷崎綾子にそう自分の考えを説明した。
「夢の中で記憶にない体験をすることはあります。例えば空を飛ぶ夢は飛んだことがないにもかかわらず、飛ぶ感覚があるわけで、それは別の体験の記憶から作られているような気がします。補って再現しているわけです」
「綾子さんはどうやって眠っている人を、手をつないで眠って目を覚まさせるの?」
「隆史様、説明するよりも体験してみるほうが早いと思いますが」
「そう言うと思ったよ。すでに綾子さんと俺は夢の中にいる」
「えっ?!」
現実では、綾子と話をしている途中で隆史は〈神眼〉を使って綾子を催眠状態にした。
畳の上に綾子をそっと横たわらせたあとで、すぐそばであぐらをかいて目を閉じている。
「現在に近い状態を夢で再現してある。その証拠に綾子さんが眠って夢を共有するのは知ってたけど、手をつないで眠るって俺は知らなかった情報だ。綾子さんの記憶から俺はそれを知ったってわけだ」
「やってくれましたね。ならば、ここは隆史様と私だけの二人っきりの世界……というわけですか?」
「無理に他の人を再現する必要はないからね」
綾子は目を閉じて、正座して座っていたのを止めて立ち上がると、すでに着物や下着は消え失せて、全裸姿になっていた。
「たしかに夢の中ですね。一瞬でこんなことは現実ではできませんから」
「それ、どうやったの?」
「隆史様が記憶している、私の全裸姿を再現したといえばおわかりになりますか?」
「どれどれ……ん、できない!」
「隆史様がなんでもかんでも私の記憶をのぞけないように、手は打たせていただきました」
同じ夢を共有するということは、共感して同調していることだと隆史は思い込んでいたので、綾子の記憶から夢の世界の再現をしようとしてできなかったことに驚いた。
「隆史様が早濡だとおっしゃっていた意味がようやくわかりました。女性の感度を上げて絶頂させやすくなさったので、共感して同調していることで、ご自分まで感度が上がって射精しやすくなってしまわれていたのでしょう」
「そういうことだったのか」
夢の中の山崎瑠々と徐麗花は、媚薬を口移しに隆史から飲まされ、感度が上がっていた。
隆史は夢の生成を続けるために瑠々や麗花の意識と自分の意識を同調させ続けていて、隆史自身まで感度が上がってしまったのだった。
「同調していても、完全に一致してしまっているわけではありません。それだと生成しても、制御を失い、夢の世界はたやすく混乱して崩壊します」
谷崎綾子は畳の上を素足でゆっくりと歩き、隆史に近づいた。
立ち上がった隆史が、綾子の迫力に一歩たじろいで下がったが、綾子が抱きついて逃がさなかった。
「ふふふ、隆史様は若い娘の体がお好きだと思っていましたが、熟女の体にもちゃんと興奮して下さってくれますのね」
綾子の撫でた隆史のジーンズの股間のあたりは、勃起したモノでふくらんでいた。
綾子は熟女の体と言っているが、10年前の夜伽の時に、隆史が抱いた33歳の綾子の体の記憶から生成されている。
まだ43歳の綾子は、胸がしぼんで垂れ下がっていたり、筋肉が衰えて体のラインが維持できずに崩れていたり、顔も皺だらけ……というわけではない。
それでも、隆史と関係を持った時から10年間が過ぎ、二十歳ぐらいの娘たちの体と比べてしまえば、美しさに自信がない。

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