PiPi's World 投稿小説

媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

の最初へ
 392
 394
の最後へ

媚薬の罠 394

バツイチの阿部美紀は他の愛人たちはみんなライバルだと思っているが、隆史に惚れられるまでとことん愛しぬいた女が勝ちでしょ? と思っている。
隆史は麗花を洗脳しようと狙っていたわけではなかった。ただ、麗花に夢で女子高生としての楽しい生活を疑似体験をしてもらうつもりだった。
麗花とセックスだけしたければ、触媒がなく媚薬が作れなくても〈神眼〉の催眠で感度を上げて快感に意識や体を慣らしておけばセックスできる。
また、夢の疑似体験とはいえ、セックスすれば、脳内で感じる快感は現実のものか、それ以上の場合もある。
隆史は〈神眼〉の催眠で、どんなに人前であろうと関係なく共有する夢の疑似体験を使って服も脱がずに、指一本ふれることなく、脳内で女性とセックスする方法をこの一夜の体験から体得した。
実際に射精するわけではないので、ある意味では絶倫を越えた超絶倫……とならないこともあるのは、夢の中の疑似体験で瑠々と麗花を相手にあっさりと2回射精しただけで疲れてしまったし、何回でもできるとかなり強く意識を持ち続けるか、もっと射精するのを我慢できると強く意識する訓練や自己暗示も必要だと、隆史は考えさせられることになった。
他人と夢を共有すると、麗花の疑似体験の話を参考にして考えたとき、現実の意識や考えを維持するのは夢の中では難しいことも、隆史は理解した。
隆史は湯治場に麗花と戻ってから、午後に一人で、谷崎綾子のもとへ訪れた。
だし巻き玉子を夕食に出してもらえるように頼むだけでなく、谷崎家で眠っている他人の夢に意識を共感させて、目を覚まさせる秘技を持つ綾子に、夢の世界で自分の意識を強く持ち、疑似体験を思い通りに望んだ結果にできないものか相談に行った。
隆史が三人の夢の世界をつないだ話を聞いて、隆史がやはり檜垣家の当主だと綾子は思った。
「私は、自分と眠っている一人だけしか夢を共有することはできません。谷崎家でも試みた記録は残されていますが、成功した者は今までおりません」
「まあ、できてしまったけど、現実よりも我慢できずに早漏だった原因は、三人の夢がつながっていたからとはちょっと思えないんだけど」
(高校生だった頃の、まだセックスに慣れていなかった隆史様が、夢のなかで大人になった今よりも早漏なのはおかしいことだとは思えませんが)
綾子は、高校生にもっと射精までの持続力をつけるにはどうすればいいか相談されているような気分になって、少しそわそわ落ち着かない感じになってしまった。
「現実に体験した過去の世界を夢で再現しきれたのも、すごいことだと思います。過去の記憶ではなく今の記憶に近ければ、過去のお悩みは解決されそうな気がいたします」
過去の記憶になるほど、記憶が曖昧になっていく。
新しい記憶をおぼえるために、過去の記憶を忘れなければならないのは脳の記憶機能に関係している。
隆史の脳は高校生の頃のことを、はっきりと忘れずに覚えているということである。
過去の記憶の世界を夢で再現しようとしても、例えば夢の中で、内容を忘れてはいないが絵の細部の記憶が曖昧なマンガを、夢の中では忠実に再現できない。
眠っている自分と相手に共通の過去の記憶があり、どちらかが覚えていれば、違和感なく再現される。セリフと展開をおぼえている人とコマ割りや絵の細部をおぼえている人の記憶が合わされば、夢の中でもちゃんとマンガが再現される。

SNSでこの小説を紹介

レイプの他のリレー小説

こちらから小説を探す