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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 392

隆史はお好み焼き屋の二階から警視総監に直接電話を入れた。「あ、俺、檜垣隆史。月虹署の署長にレイプ犯野放しにするな、って伝えて」
電話を終えて隆史は「今週中には、運転手の森口は警察に捕まる」と瑠々に言った。
「覚悟しておきなさい、このクソ野郎って、月曜日の朝に運転中の森口をおどかしてやればいいわ」
麗花と隆史は、森口を追い詰めるための啖呵を瑠々に教えた。
池内和雄が「ヤリ部屋」で監禁してボロボロにした女性たちを森口は運んでいたし、ラブホテルに連れ込んで犯したりもしていた。
麗花と瑠々も日曜日に警察署に匿名で通報した。
隆史は今から学園に行って、もう少し解毒薬を調てみたいと言い、麗花たちとお好み焼き屋のそばのバス停から学園に向かった。
麗花の部屋に戻って、瑠々は母親の携帯電話に電話をかけて、明日には泊めてくれることになった友達の家から帰ることや、婚約を破棄したいから、ちゃんと話を聞いてほしいと伝えた。
土曜日の夜、麗花の父親の山崎仁は、池内真喜雄から銀行の預金口座を凍結されたと聞いた連中からの問い合わせに追われていた。
「麗花ちゃんと、ずっと友達でいたいな」
「瑠々と私が、お好み焼き屋のばあちゃんぐらいになるまでね」
麗花のベッドで二人は手をつないで眠った。
日曜日の午後に隆史が麗花の部屋を訪れ、瑠々がタクシーに乗り込むのを麗花と一緒に見送った。
「瑠々ちゃんは隆史くんの彼女かもしれないけど、なんか私に彼女ができたみたいな気がするわ」
「二人が結婚式をあげるときは、俺にまかせて」
隆史と麗花はそう言って笑った。

瑠々が月曜日の朝の教室で、隆史と麗花に頭を撫でられ、満面の笑みを浮かべたところで、麗花は目が覚めた。
隆史は床の上であぐらをかいて、まだ目を閉じている。
隆史の湯治場にある「隠れ家」は室内に天窓からの明るい朝の光がさしこんでいる。
「不思議な夢をみたわ」
麗花がベッドから身を起こすと、隆史も目を開いて立ち上がった。
麗花は隆史にそう話しかけた。
「なんか、ばあちゃんのだし巻き玉子を食べたくなったな。綾子さんに作ってもらうかな」
隆史が麗花にそう答えたので、ふたりが同じ夢をみていたことがすぐにわかった。
麗花の感じていた違和感は、現実の世界と夢の中の世界の意識のずれだった。
お好み焼き屋〈かぐや〉の神宮寺香久夜はすでに老衰で他界していることや、山崎瑠々が学園卒業後はアメリカの大学に留学したことや卒業後はアメリカの製薬会社の研究員になったことを、隆史から麗花は聞き出した。
「あれは本当にあったことなの?」
「麗花の部屋に泊まったんじゃなくて、一人暮らしをしてた俺の部屋に、瑠々は家出してきたんだ」
そこまで麗花に話したとき、隆史の携帯電話が急に鳴った。
「あー、もしもし、もしかして、不思議な夢をみたって話でわざわざ電話かけてきたのか?」
隆史が麗花に携帯電話を手渡した。
「もしもし、瑠々ちゃん?」
「うわあ、麗花ちゃんの声だ。麗花ちゃん、私の声ちゃんとわかる?」
「もちろん。久しぶりに声を聞いたみたいな感じがするわ」
「うん、うん、私もだよぉ。ねえ、麗花ちゃん、隆史くんと今、一緒にいるの?」
「一緒に旅行中で、温泉に来てる」
「えーっ、いいな。私も温泉に行きたーい!」
山崎瑠々は1ヶ月前に帰国して、製薬会社の日本の研究所にいるらしい。
「また三人でお好み焼きが食べたいよ」

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