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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 391

瑠々と麗花のために「ばあちゃん」は、大きめのペットボトルの烏龍茶をテーブルに置いていく。
隆史はポットのお湯を急須に注いで、濃い緑茶を淹れて湯飲みで飲んでいた。
隆史は学校でもコーラをよく飲んでいるが、だし巻き玉子にはコーラじゃなくてお茶がいいと言った。
だし巻き玉子の、口に頬張ったときにじゅわっと来る、出汁とふわふわの卵の感触。
「はぅっ、これはおいしいですぅ」と瑠々がうっとりとしていた。
麗花も箸が止まらない。
お好み焼きは〈かぐや〉定番の豚玉だが、隆史のために「ばあちゃん」が焼いた豚玉には隠し味に青しそが使われていて、さっぱりと食べやすい。
「つい食べ過ぎて、あとで苦しくなっちゃうのが、おばちゃんのお好み焼きの欠点だから気をつけて」と隆史は瑠々と麗花に忠告した。
「んー、おなかいっぱい、しあわせ」
瑠々がにこにこと笑顔を浮かべている。
先日、同じ場所で隆史と麗花は「おばちゃん」と緊張しながら密談していた。
「瑠々ちゃんが私の部屋から学園に通うのも別にかまわないけど、いきなり家出してきたままで親に連絡しないと心配するんじゃない?」
「うん。隆史くんと約束したから、ちゃんとお父さんとお母さんに、何で家出したのか話をしないといけないんだけど……ちょっとこわいの」
自分から両親が決めた婚約者からレイプされたと告白するのは、さすがに勇気がいると麗花も思う。
「明日、帰る前に家に電話してみる」
瑠々が隆史と麗花に言ったあと、学園に送り迎えをしている運転手の森口が迎えに来るなら、家に帰りたくないとも言った。
「あと一人、瑠々をいじめた奴が残ってるじゃないか。うーん、どうしてやろうかな」
瑠々の両親を騙して、瑠々をいつでも学園から帰宅する時にこっそりと連れ出せるように、池内和雄は運転手の森口と企んだ。
池内和雄は武闘派ヤクザに連れ去られたが、運転手の森口はしらばっくれて、今も平然と瑠々の運転手を続けている。
「瑠々が帰るときは、俺がタクシー代を払ってやるから、タクシーで帰ればいい」
「隆史くん、運転手の森口のことも瑠々ちゃんは、親に話したほうがいい?」
「森口の話をしたら、池内親子に騙されたせいでと思うんじゃなくて、自分たちのせいで、と瑠々の両親はもっと傷つく気がする。瑠々のためを思って自分たちがやってきたことが、全部まちがいだったって絶望するかも。悪いのは池内親子や森口なのに」
「じゃあ、森口をこのまま野放しにする気なの?」
「瑠々は、両親には池内和雄に拉致されたって話をするほうがいいね。瑠々、森口は、土日は山崎家に来てるの?」
「来てないよ。行事で土日に学校に行く予定の日は別だけど」
「なら、運転手の森口は、瑠々が土曜日の朝から家出してることを知らない。瑠々にしたことがバレてないと思ってるってことだ」
大学生の池内和雄が同じ大学の女子大生のみならず「ばあちゃん」の飼っているもぐりの風俗嬢にまで薬を使ってレイプをしているのを隆史は「ばあちゃん」の情報から把握している。
「瑠々、もうひとつ質問。運転手の森口が瑠々を送り迎えしている車のナンバーはわかる?」
「うん、わかるよ」
「じゃあ、ばあちゃんに手伝ってもらって、森口には、池内和雄のしりぬぐいをしてもらうとしよう」
皿を下げにきた神宮寺香久夜に、池内和雄の被害者たちに森口に拐われたと匿名で警察に通報するように伝えてと隆史は頼んだ。
「うちの子たちにも匿名通報させますよ」

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