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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 381

麗花は瑠々が怖がるので、捕まった池内和雄がどんな目に合わされているか、役立たずになった池内真喜雄がヤクザに何をされるか隆史が言わないといいな、と思っている。
「池内和雄が製薬会社に就職することになってるとか、結婚した二人の家を建てるとか、マンションの部屋を用意するとか、馬鹿親子は瑠々のお父さんとお母さんに言ったんじゃないのか?」
「うん、結婚したら何も心配ないって」
「問題だらけの馬鹿親子だったけどな。瑠々をいじめた奴を俺は絶対に許さない」
瑠々が小学一年生のころ、まわりから敬遠され、それだけでなく仲間はずれや文房具を隠されたりしたことがあった。雑談するふりをして、瑠々に聞こえるように悪口を言っている3人の女の子を教室の教壇の前に、怒って腕をつかんで連れて行き「みんな瑠々をいじめるな!」と3人の頬をバチンと平手打ちした。「瑠々に、ごめんなさいしろ!」と怒られた3人は泣きながら瑠々にあやまった。
瑠々はいじめられることはなくなった。
隆史に怒られた3人の母親たちは「隆史くんにぶたれた」と娘たちに聞いて青ざめ、瑠々の家に娘たちを連れて謝罪に来た。
「子供のやったことですし、これからみんな瑠々と仲良くしてね」と瑠々の母親、山崎静枝は謝罪に来た親子たちを帰したあとで「隆史くんって強い子なのね、瑠々、ちゃんと隆史くんにありがとうって言えた?」と瑠々に聞いた。
隆史に怒られた3人も泣いていたが、びっくりした瑠々も泣いていて、教室に来た教師が「やりすぎです」とやんわりといさめると「やりすぎたけど、いじめは嫌いだ」と隆史は答えた。
(本当に隆史くんって変わらないよ。やりすぎなところも)
瑠々はそう思いながら「隆史くん、いつも私を心配してくれてありがとう」と隆史に言った。
麗花は瑠々から隆史の小学一年生のころの話を聞いて「やりすぎ」と言うと、くすくすと瑠々と二人で笑った。
二人を見て「そんなこともあったな」と、あくびをした隆史が、ごろんとその場で寝そべった。
「30分だけ寝かせて」
麗花に言うも目を閉じて体を横向きにする。
「麗花、なんか、ざぶとんとか枕ない?」
すると、瑠々が隆史のそばに来て言った。
「ひざまくらしてあげる」
「ん、じゃあお願い。重くて足がしびれたらどいていいからな」
「はいはい、わかりました」
瑠々の制服のスカートからのびた太ももの上に隆史が頭をのせて、しばらくすると、すぅすぅと寝息を立て始めた。瑠々は、隆史の寝顔を愛しそうにほほえみ見つめている。
「セックスは嫌だけど、これはいいのね」
麗花も隆史の寝顔をのぞいて言った。
「私も少しベッドで寝るわ。さっきの紅茶飲んでから、なんか眠い感じなの」
隣の寝室に行ってベッドに寝そべった。
瑠々は隆史の髪をそっと撫でていた。
一時間ほどして、隆史が目をさますと、瑠々もひざまくらを続けたまま目を閉じて眠っていた。
隆史がそおっと身を起こすと、瑠々も目をさまして「んー」と両腕をあげてのびをした。
「座ったまま寝たら、逆に疲れたんじゃない?」
「そうでもないよ。ふふっ隆史くんの寝顔かわいかったなぁ」
「かわいいとか言うな……しっ、静かに」
隆史が瑠々に、口の前で指を立てるジェスチャーをした。
隆史と瑠々が静かになった室内で耳を澄ます。
(これって、もしかして……ええええっ!)
「聞こえた?」
隆史が小声で瑠々の耳に手をあて囁く。
顔を真っ赤にしている瑠々がこくこくとうなずく。
気まずい雰囲気の中で隆史と瑠々が、黙ったまま座りこんでいる。

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