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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 380

「隆史くん、私のお父さんも知らないうたに犯罪の手伝いをさせられてるってこと?」
「そうだね。それに池内和雄は瑠々が自分からヤバい薬を使ったって巻き込めるように、わざと薬を飲ませたんだろう。瑠々がレイプされたと被害届を出せば、瑠々のお父さんも犯罪の手伝いをしてるってバラす気だな、これは」
「……どうしよう、うちの家族そうなったらどうなっちゃうんだろう」
瑠々が不安になったのを見て、麗花が言った。
「瑠々になんとかできるかもしれないって言ったからには、何か考えがあるんでしょう?」
「まあな」
隆史の返事に、瑠々が驚いた表情を浮かべた。
「でも、縁談話は俺は手が出せない。瑠々が親にちゃんと嫌だって勇気を出して伝えないと。池内親子に利用されないようになったら、瑠々がすごく嫌なことをされたから婚約は解消したいって話せばわかってくれるんじゃないかな。瑠々がちゃんとがんばれるなら、俺が手伝ってやるけど、やってみる?」
隆史は東京わかば銀行本店の頭取の武井泰彦にスマートフォンから電話をかけた。
「凍結すればよろしいのですね」
「うん。警察が動いたら、俺が凍結しろって言ったって伝えればいい。今じゃないと、池内真喜雄か和雄が金を引き出させるか、暗証番号を聞き出したヤクザが資金の隠し口座にするだろうから。もたもたしてると、武井さんも道連れにされるからね。あと、担当の山崎仁は、池内真喜雄のやっている犯罪とはつながりはない」
「わかりました。檜垣様、ありがとうございます」
「山之内製薬株式会社との今後の取引はそっちでよく相談して勝手に決めてくれ、じゃあな」
電話を終えた隆史は瑠々に言った。
「これで瑠々の家族は脅されることはない。池内真喜雄は預金が引き出せなくなるからね。他の投資家や資産家は自分たちは凍結されないとわかれば他の銀行には預金を移したりはしない。急にまとまった金額を動かせば、池内真喜雄の事件の関係者ですって自分から、警察に教えているようなものだから。それに東京わかば銀行の頭取が山之内製薬の社長に連絡すれば、失敗作をわざと作って横流しをした証拠を丸ごと消せるチャンスがある。そうなればヤクザが山之内製薬を脅迫もできなくなるけど、製薬会社が警察に摘発されて倒産することもない。ヤクザも池内和雄を捕まえたから、池内親子が目立つ荒稼ぎをしなくなることで、警察から痛い腹をさぐられる隙をひとつ消せたわけだ。だから、瑠々のお父さんがヤクザに脅されることもない。瑠々は心配しなくて大丈夫だよ」
「そうね。瑠々が心配することはもうなくなったから、大丈夫ね」
池内和雄が密売した「粗悪品」を捜査官が入手後、成分を分析して違法薬物として指定すれば、警察かマトリがあるいは合同で捜査して、池内親子の逮捕状を請求できる。口座が凍結されていれば誰も預金を使えない。瑠々の父親の山崎仁は会社の業務内の仕事をしただけなので容疑者にはされない。凍結されていなければ、山崎仁も違法薬物密売の協力者として容疑がかけられるだろう。
「瑠々の家族をだました馬鹿親子は、警察に逮捕されるほうがましだったと絶対に後悔するね。瑠々をいじめた池内和雄はヤクザに捕まったって。薬の入手ルートはどこか、密売した金はどうしたのかをじっくり聞かれてるだろうね。息子がヤクザに話した情報で、池内真喜雄は今まで稼いだ金を渡せと言われたり、これからは密売したら儲けの10%だけはわけてやるからありがたく思え、とか脅される。でも、銀行の口座が凍結されてるからヤクザにお金を渡せない。金ヤクザはバカじゃないから、ずっと池内親子が密売していた薬が違法薬物に指定されないなんて考えない。指定されていないうちに高値で荒稼ぎしたいのに、製薬会社も横流しできないようにするから、薬も手に入らない。ヤクザは池内親子が勝手に密売したせいで、このあと警察の取り締まりが厳しくなるのがわかってるから、すごく怒る」
麗花に頼んで、インスタントコーヒーにミルクと砂糖をがっつり入れてもらったカフェオレを作ってもらい、隆史はふぅふぅと少し冷まして飲みながら、瑠々と麗花に話して聞かせた。

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