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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 39

本田綾がゲームの雑談掲示板を開くと、イベントに参加していたプレイヤーたちが運営から配布される限定キャラの話で盛り上がっていた。
本田綾のハンドルネームはAya。
「どうにか89位で終了。私、ひさびさにがんばった」
「おめでとうございます!」
本田綾のはまっているシミュレーションゲームは、五人のキャラクターを組み合わせて部隊を作る。
「Ayaさんで89位か……1位はどうやったらなれるんだろうね?」
1位の景品は別のエロアニメの美少女キャラの「女神アマテラス」でどちらもいくら課金しても入手できない。
「アマテラスも欲しかったけど、楓(かえで)すごくイラストかっこいいよ」
10時になり配布された景品キャラ「楓」の画像やキャラの能力値を掲示板に本田綾は書き込みしてから、夕方の出勤前まで眠った。
ちなみに実はイベントで1位を獲得したプレイヤーは、隆史だった。
「女神アマテラスって玲香に似てるぞ、あと女忍者の楓は奏に似てると思わないか?」
玲香が隆史のスマホの画面をのぞきこんだ。
「たしかに奏さんがコスプレしたら、そっくりです」
「というわけで、俺、ゲームのオフ会を開くことにしたから、ちょっと二人も別荘から出かけてみるか?」
奏が「オフ会って何ですか?」と隆史に質問してきた。ゲームの参加者が集まって、食事をしたりしながら雑談するのだと説明した。
「場所はパラダイス東京、参加費無料、11月X日(水)夕方6時より開催、参加条件イベント100位以内、宿泊も可能につき事前にホテルのオフ会担当者にお伝え下さい、と……まあ、こんなもんだろうな」
隆史はオフ会パーティーに、別荘で暮らす中島玲香と氷川奏をコスプレして参加させることにした。あとゲームを製作運営している会社の関係者にも連絡した。
隆史がオフ会を企画したら、一流ホテルで豪華なパーティーの企画になっていた。
雑談掲示板に隆史の出したオフ会のお知らせを、本田綾が見て、店の控室で悩んでいた。
(うー、でもお仕事を連休で休むわけには)
パーティーの翌日の木曜日が本田綾のもともとの休日で、パーティーには参加したいが水曜日も休暇を取ると連休になってしまう。悩んだすえに木曜日の休暇を水曜日に変更したいと、申し訳なさそうに店長の島田理紗子へ相談した。
「連休で休んでもいいわ。パーティーならドレスとかアクセサリーも貸してあげるから、好きなのを着て行ったら?」
島田理紗子もオフ会はわかってなかったが、開催されるホテルなどから、かなり豪華なパーティーと判断した。
(綾ちゃん、パーティーで素敵な人と出会えるかしら)
本田綾は、イベント1位のプレイヤーTAKAには、イベントの途中で何回も部隊全滅しかけたのを救援してもらったので、直接会って感謝の気持ちを伝えたいと思った。
島田理紗子が思い浮かべたのは、婚活パーティーっぽいものだったが、主催者の隆史や参加者の本田綾は、そんなパーティーだとはまったく考えていなかった。
ゲームイベントは他のゲームは毎月なのだが、このゲームのイベントは3ヶ月おきなので、ひとつのイベントが終わると地道にキャラクター育成や領地の開発などで次のイベントに備えることになる。
製作者たちもひとつのイベントが終わると1ヶ月で企画し残り2ヶ月かけて作成しているので、他のゲームよりも質が高いものになっていた。ただし、成人向けゲームなのはスポンサーの隆史の要求によるものだった。広告収入とプレイヤーの課金のみの他のゲームとは、資金力がちがうので、課金を促進するイベントが3ヶ月おきなわけだ。
成人向けゲームとはいえ、ゲームを原作としたエロアニメも製作されており、アニメのファンも実はじわじわと増えてきている。
「ついでに声優さんも呼んじゃうかな」
隆史はそんなことも言っていた。
「隆史様って、かなりオタクなんですか?」
「隆史様は、このゲームの企画段階からスポンサーとして参加してるので、思い入れがあるのでしょう」
小声で玲香と奏が話している。

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