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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 378

「なら、合計で8杯になるように、あと4杯だけ入れる。ここから甘く感じると思う」
隆史が薬液を入れた紅茶の匂いを確認する。
そして、ゆっくりと麗花は口に運んだ。
「ほんのり甘くて、香りも前よりはっきり感じる。でも、砂糖の甘さではないわね。見た目は同じなのに、おいしい」
「じゃあ、追加はなし。それを飲みきって」
隆史は麗花が気に入った量で、薬液の追加を止めた。
すると、瑠々が「私も飲んでみたいな」と言った。隆史は「今はまだダメだよ、明日なら大丈夫だけどね」と即答した。
「過ぎたれば及ばざるがごとし、だっけ?」
「うん、薬の適量は個人差があるから、ちょっと慎重なほうが安全だからね」
「じゃあ、明日を楽しみに待ってるね、隆史くん」
瑠々はそう言って隆史に、にっこりと笑いかけた。
(なんだか、瑠々ちゃん、気持ちが落ちついてきたように見える。薬の効果? それとも好きな人がそばにいるからかしら…………とにかく、よかったわ)
「隆史くん、私と麗花ちゃんのどっちがタイプ?」
瑠々が安心したのか、あくびをしている隆史に聞いてみている。
「どっちか選ばないといけないのか?」
麗花は飲み終えた食器を洗いに行くふりをして部屋から離れた。
瑠々がんばれ、と麗花は思っている。
わざとゆっくり洗いものを済ませて、部屋に戻ると麗花の顔を見た瑠々が困った顔をしていた。
「隆史くん、瑠々ちゃんに何を言ったの?」
隆史は髪をかいたあと、麗花の質問に答えた。
「俺は麗花も瑠々も大好きだぞって」
「隆史くん、瑠々ちゃんの聞いてる好きっていうのは、恋愛対象としてって質問よ。焼きそばパンとたこ焼きどっちが好きって話じゃないのよ」
麗花が助け舟を出してみた。
「恋愛ね。なるほど……って、瑠々もそういうことに興味を持つようになったか。俺の思う恋愛の考えを少し話していいか?」
「どうぞ」
麗花は隆史が「どっちも好き」と瑠々が言っている意味がわかっているくせにごまかそうとしたのが、ちょっと気にくわない。
「俺以外の人と恋愛するほうが、絶対につらくないと思うんだ」
「どうしてそう思うのかしら?」と麗花が言った。
「俺は檜垣家の当主だから」
「どういうことですか?」と瑠々が質問した。
「二人に嫌われるのを覚悟で、ひとつ秘密を教えるけど、他言無用でお願いしたい」
二人がうなずいたのを見て、隆史は話し始めた。
三人が通っている月虹学園の秘密を。
「そんな……女性の先生も女子生徒も隆史さんの赤ちゃんを産むために集められてるんですか?!」
「わかりやすく言えばそういうことになる。もちろん優秀な人材を育成するのも目的なんだけど」
「まるで皇帝の後宮ね」
「だから、他の男子生徒か、男子教員でもいいんだけど、俺以外の人を好きになったほうが、普通に結婚して家庭を作りたい女子には合ってると思う」

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