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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 376

土曜日の朝に家出してきて「粗悪品」の薬の影響とレイプされたショックから、情緒不安定だった瑠々は、日曜日の夜には帰宅し、父親と母親に婚約破棄の直談判をできるまでになっていた。
瑠々の父親、山崎仁は日曜日だが昼間に本店の役員と面談して夕方帰宅していた。支店長解任や免職や減給すらなく、凍結した口座については本店の指示に従うこと、という話をされただけであった。
山崎仁は土曜日の夜は、私たちの口座は凍結されないか教えてくれという問い合わせの対応に追われていた。
山崎瑠々は徐麗花の賃貸マンションから帰宅前に母親に電話をかけ、家出の理由を説明して打ち明けていた。
山崎瑠々の母親の静枝は娘がレイプされたことにショックを受け、池内親子に連絡を取ろうとしたが電話は日曜日の夕方には、もうつながらなくなっていた。
武闘派ヤクザのみなさんは、池内親子を迅速に始末したからである。
瑠々は、学園に来た池内和雄の車で拉致され、レイプされたあと、父親には言うな、言えば今後の取引はしないと脅され、そのあと、森口の運転する送迎車で帰ってきたということにした。
池内和雄にレイプされたと娘から聞き、山崎仁は本店が池内真喜雄の口座を凍結しているので、銀行と池内真喜雄との取引は今後はないと瑠々に話した。また支店長解任も減給もないと本店の人間から言われたことも話した。
瑠々は隆史が東京わかば銀行本店に父親の名前を出して話しているのを見ていたし、隆史と麗花が「これでお父さんは大丈夫」と言った通りになったことをこの婚約破棄の直談判のときに知った。
レイプされたことを知るのは親友ふたりと、レイプ犯の池内和雄だけと瑠々は両親に言った。
ちなみに森口の送迎車のナンバーや特徴は、池内和雄にレイプされた主婦で名前は言えないと言った上で、日曜日に麗花と瑠々が通報した。そいつは池内和雄と親しい男だと思うと伝えた。
また、隆史が「あ、俺、檜垣隆史。署長にレイプ犯野放しにするな、って伝えて」と隆史のスマートフォンから電話を入れている。
「今週中には運転手の森口は捕まる」と隆史が言った。三人は森口をレイプ犯に仕立て上げる気だったが、決め手は三人のした電話よりも、現場の指紋と森口の指紋の一致だった。
警察はレイプされても目立ちたくない、噂になりたくないと被害届を出さない女性が数多くいることをよく知っている。
だから瑠々は運転手の森口については口を閉ざし、月曜日の朝に運転中に運転席のシートを思いっきり前蹴りして、学園に到着すると「覚悟しておきなさいよ、ゲス野郎」と隆史と麗花に教えられた啖呵を切って車から降りた。そして、森口はその夕方、山崎家から逃走した。
「こわかったけど、言ってやりました!」
瑠々は朝の教室で、隆史と麗花に頭を撫でられて、満面の笑みを浮かべていた。
山崎瑠々が怯えていたのは変えられない境遇。
それを変えてやると瑠々に言った隆史。
瑠々は両親に自分がどれだけ嫌な思いをしたか、隆史への恋慕は「学園で好きだった男の子がいたのにな、こんな婚約者にレイプされちゃった子なんて、好きになってもらえないよ!」と名前は出さすに隠してきた感情をぶつけるつもりで伝えたのだった。
バス停付近のコインパーキングで、ヤクザ4人とはバイバイした隆史は、麗花が心配しているお好み焼き屋の「ばあちゃん」に自分の住所を隆史がお好み焼き屋に解毒薬を作って帰ってきたら伝えてと頼んでおいたので、麗花の住む賃貸マンションの部屋に向かった。
1階エントランス前の扉の前に隆史があくびをして立っていると、警備員が近づいてきた。
「あの、何か御用の方ですか?」
「502号室の徐麗花さんに呼ばれてきた彼氏ですけど、急いで欲しいので、すぐ確認して下さい。俺は檜垣隆史と言います」
首をかしげながら、警備員、推定50代半ばの白髪まじりの男性は麗花の部屋に連絡した。
「はい、すごく待ってた彼氏です。遅すぎるから泣いてるって伝えて下さい」
そう麗花に言われた警備員は苦笑しながら、隆史のために扉を開け、麗花の伝言を伝えた。
「瑠々、麗花、待たせたな、俺様参上!!」
「まだ、朝だから、騒がないで上がって」
「あっ……はい。おじゃまします」

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