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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 372

隆史に言われてお好み焼き屋の「ばあちゃん」は、ビンに入ったコーラを開けて、隆史に手渡す。
「とりあえず、出来上がるまで、うちの下痢止め2錠をせき止めハチミツシロップと飲ませて」
「わかりました。お代はどういたしましょう?」
「このあいだ麗花に、たこ焼きとお好み焼きをおごってくれたから、いらないよ」
「それではちょっと」
「山之内製薬株式会社だったね。社長に直談判するから、大丈夫」
「池内親子が摘発されたら会社はつぶれますねぇ」
やっとそこで「ばあちゃん」は自分の飼っている「お姉さん」たちの命は助かると思ったのか笑った。
「隆史くん、瑠々ちゃんが……」
「は?」
隆史に池内家と山崎家の縁談話と東京わかば銀行の支店長が瑠々の父親で、取引先の企業がもしかすると、山之内製薬株式会社なのかもしれないと麗花は話した。
そして、明日会う話になっていることも。
「ばあちゃん、やべえ」
「このへんのヤクザ者は、檜垣様ならすく手伝ってくれますよ。うちの子たちの客で良ければ連絡してみましょうか?」
「いくら?」
「そうですね、人件費は、治療費とお薬代ってことで」
「ばあちゃん、50人とかいらねぇから。4人でちょうどいいよ」
「麗花、瑠々から連絡あったらすぐばあちゃんのお店に電話で連絡して。ばあちゃん、馬鹿息子の顔はわかる?」
「和雄の大学の子から、画像もらってありますよ。彼女に急に別れ話をされたけど、おかしいって。調べてほしいって話もありましたからね」
「麗花の住んでるとこのバス停から、池内和雄が降りてきたら物置に突っ込んどいて」
「車を運転して来たりしませんかね?」
「ラリって運転して職質されたくないだろうから、バスを使うだろうね。そして、たぶん、馬鹿だから一人で来るよ」
麗花にもわかった。
瑠々が麗花の住む部屋に上がる。
そして、池内和雄の侵入を手引きする。
「信じられないかもしれないが、噛んでみたからわかるけど、依存性だけ抜群の劣悪品だ」
隆史はそう言って、麗花の肩に軽く手を置いた。
「瑠々は悪くない。明日は薬が切れて、欲しくてたまらない状態になる。人をだますのが平気なやつなら、今ごろ図書館から一緒に麗花の部屋に帰ってきてるだろうな」
隆史はそう言ったあと学園に戻るとバスに乗った。「隆史ぼっちゃんが店に来るまでいるかい?」と麗花の身を案じるお好み焼き屋の「ばあちゃん」は言ったが、麗花は「大丈夫です」と自分の暮らす部屋に戻ってきた。
悪い薬の禁断症状が出ていて苦しくてたまらないだろうと、麗花は瑠々のことを思い浮かべてはため息をついた。瑠々は怯えているだろうとも思い、それは自分がつらくて、悲しくて、そこから抜け出すことは薬を与えられているしばらくの間だけで、あやしい薬を飲ませてから犯した相手が両親が信じきっている婚約者であることも嫌でたまらないのに、親に泣きつくこともできないと部屋でベッドの上で膝を抱えてふるえて泣いている姿まで思い浮かべてしまい、深いため息をついて、コップに注いだ一杯のミネラルウォーターをごくごくと飲んだ。

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