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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 369

ソースの焼ける匂いが、いい匂いだと麗花は思う。
「ひっくり返してもコテで押さえつけないこと。ひっくり返しは2回まで、っと」
隆史がそんなことを言いながらお好み焼きを焼いて食べやすいように格子状に切り分ける。
「はじっこから食べてくといいんだ。真ん中は火の通りがちょっぴり遅いから」
「これも、とてもおいしいです」
「お店の鉄板で焼いたほうが焼きやすいし、俺は好きだ。ホットプレートだと、こんな感じに焼けなくてさ」
食べ終わってお金を払おうとすると、隆史と麗花に「ばあちゃん」が「気に入ったらまた来て下さいな。今日はサービスしときます」と、にんまり笑って言った。
「じゃあな、麗花」
隆史は麗花が乗るバス停について来てくれて、バスが来るまで一緒に待っていた。
バスの車窓からバス停を見ると隆史が手をふって見送りしているのが見えた。
(お腹いっぱい。それに、さみしくないわ)
学園から一人で帰って来るとき、教室で二人と話しているせいか、少しさみしい日もある。
翌週も三人で予習を続けたので「やったぁ、麗花ちゃん、クラスの平均点より、けっこういい点数取れたよ、私、えらい、よくがんばった!」と瑠々がはしゃいでよろこぶ結果となった。
「うん、がんばった。いつもがんばれ」
隆史が瑠々の頭を撫でていた。
(あ、なんか、うらやましいかも)
「麗花ちゃんはどうだったの?」
「うっ、それは聞くなっ!」と隆史が言った。
学年順位5位の隆史。
麗花はいきなり学年3位の成績だった。
「あらっ、麗花ちゃん、すごーい」
「隆史くんの教えかた上手ですから」
「麗花に教えてもらわなくちゃな」
学年順位20位までは、掲示板に順位とクラスと名前が一週間ほど貼り出される。
「ところで、ちょっと麗花ちゃんを連れて行くね」
「なんだ、まあ、いいや。先に教室に行ってるよ」
隆史が廊下を歩いていく。
瑠々が屋上までの階段に麗花を連れていく。
屋上の扉は閉め切りで鍵がかかっていて、隆史の話によると昼休みでも生徒が来ない穴場だった。
「二人とも私に内緒で、何かあった?」
「なにかって?」
「んー、麗花ちゃんが隆史くんって呼ぶようになったから。檜垣くんじゃなくて」
お好み焼き屋に一緒に行ってから、隆史が麗花の帰りに、同じ時間のバスで帰る日がほとんどになっている。
そのせいか、話すときに檜垣くんじゃなく、隆史くんでいいと言われて、呼びかたが隆史くんになっていて、麗花もそのほうが話しやすかった。
「瑠々ちゃん、内緒ってわけじゃないんだけど」
麗花はごまかすのもへんだと思い、一度隆史とお好み焼き屋に連れて行ってもらったことや、帰りの方向が同じなので、一緒のバスで帰る日もある。
話す時間が増えて、隆史から隆史くんでいいと言われたことを瑠々に話した。
「そうなんだ。いいなー、私もバスで二人と帰りたいよぉ」
今度、麗花と瑠々のふたりでお好み焼き屋に行って隆史ぬきで「ばあちゃん」に隆史の子供の頃の話を聞いたり、麗花の部屋に泊まりに瑠々が行く話をしながら、教室に戻る途中の廊下で担任の橋本先生が隆史に立ち話をしていた。
麗花と瑠々が近づくと、橋本先生は話が終わったのか隆史から離れて歩いて行ってしまった。
「どうしたの?」
「成績がギリギリ5位だったから、橋本さん、心配したみたいで」
瑠々に隆史が言うと、ひそひそと「麗花ちゃんがかわいいから、気になって、勉強に集中できなかったとは、先生に言えないよねぇ」と瑠々が麗花に耳に手をあて囁いた。
二人でくすくす笑うと「二人こそ何の話をしてたんだ?」と隆史が聞いた。
「女の子の内緒の話」
瑠々がぺろっと小さく隆史に舌を出したあと「へへっ」と笑った。

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