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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 363

ウクライナは要求通りの無条件放棄ではなく、核兵器を放棄する代わりに経済支援か、最新の通常兵器提供、もしくは急な放棄ではなく長年にわたる段階的な核兵器の処分、あるいは法的拘束力のある国際条約の締結などを代わりに求めることをしなかったのは、隆史のいう「我慢くらべ」に負け、ソビエト連邦共和国から受け継いだ兵器売却の利益を得なければ、持ちこたえる国力がないとウクライナの指導者たちは判断したからである。
世界的な規模の軍需産業の活性化計画。
それはソビエト連邦共和国崩壊直前からじわじわと進められていた。
麗花はイギリスの諜報員からロシアとウクライナの情報を得て〈慶龍飯店〉で隆史とVIPルームで会う前に、組織の幹部たちに取引の指示を出していたのである。
悪魔のWolf eyesと呼ばれる麗花は、隆史のように感傷にひたっていれば受け継いだ組織を維持していくことはできない。
「隆史くんは優しいけど、私は冷酷で欲深い女よ。それでも抱いてくれる?」
隆史は麗花に服を脱いでくれと言った。
麗花は華奢な体つきで小顔の猫顔で、手足も小さく胸のふくらみは小ぶりだがお椀型の美乳である。
股間には陰毛のかげりがないパイパンでつるりとしている。お尻はきゅっとたるみなく上がっていて丸みがある。麗花は27歳なのだが、少女のように見える容姿である。
麗花の琥珀色で光の加減では金色にも見える瞳を、服を脱がずにベッドに腰を下ろしている隆史が〈神眼〉を使って見つめた。
隆史の目の前に立つ麗花の表情から微笑が消え、隆史をぼんやりと見ている。
催眠状態になった麗花の体がゆらゆらとふらつき、立ち上がった隆史に抱きしめられた。
はぁ、はぁ、はぁ、と麗花の唇から少し乱れ始めた息がこぼれ始める。隆史の腕の中で麗花の鼓動が早まっていく。
隆史は麗花を「軽いな、痩せすぎだ」とひとりごとを言いながら抱き上げ、ベッドに仰向けに横たえると、ベッドのそばの床にあぐらをかいて座った。
(座禅を組まなくてもいいか。麗花の夢にうまく潜れるかな)
隆史は目を閉じて、勃起しているモノに意識を集中しながら瞑想状態まで自分の意識を腹式呼吸で息を整えながら調えていく。
催眠状態にある麗花の意識へ自分の意識を同調させるために。

麗花は確かに隆史の「隠れ家」にいて、隆史の目の前で裸で立っていたはずなのに、と思いながらあたりを見渡して、とまどっていた。
「転校生を紹介します。徐麗花さんは中国の上海で生活していたそうですが、お父様の仕事の関係で日本で暮らすごとになり、この学園に通うことになりました。では徐さん、挨拶をお願いします」
担任の女教師が麗花に話しかける。
そうだった、私は今日から日本の高校に通うことになったんだった、と思い目の前のクラスメイトの視線を感じながら「はじめまして、徐麗花です。日本語は話せます。よろしくお願いします」と頭を下げて挨拶すると、拍手で迎えられた。
「それコンタクトなんですか?」
「いえ、生まれつきです」
「すごーい、きれいですね」
昼休みになると近くの席の女子と隣の席の男子が一緒に昼食を食べようと誘ってくれた。
二人に案内されて食堂の奥の隅の席に座っている。
食堂はわりあい生徒がいるのに、そこだけは誰も座らず空いていた。
「ここは俺の席だから、みんな遠慮して空けてくれてるんだ。でも、あと5分遅いと俺が教室か学校を抜け出してると思って埋まっちゃうんだけどさ」
そう言って笑うのは、隣の席の檜垣隆史という男子生徒だ。
「じゃ、瑠々、俺、焼きそばパン買ってくる」
「今日はちゃんと買えるといーね」
檜垣隆史は席を立って、山崎瑠々(やまざきるる)はひらひらと手をふっている。
「麗花ちゃん、今日の定食はカニクリームコロッケ定食だって」テーブルに置かれた日替わりメニュー表を山崎瑠々を指さした。

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