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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 37

「私も妊娠する苗床になるために、ここに拐われてきたってことなの?」
「しかし、隆史様は優しいので私たちを廃人にしようとは考えず、自ら猛毒を服用して制御してくれているんです。隆史様が女性たちを子を残すための道具としか考えない人だったら、私たちはとっくに廃人です」
「もしかして……あの、私の父親にお金を渡しましたか?」
「玲香が援助交際グループまで作って金に執着してたのは父親のためだったんだろう。安心していい。玲香の父親が銀行から融資を受けていた分は、すでに俺が完済してある」
十七歳の玲香は、経営や株取引の失敗で作った億単位の父親の借金をなんとかしようと、こっそりと犯罪行為にまで手を出した。
「ひどい父親だと俺は思ったよ。玲香は父親を破産させないように必死でやれることはなにか考えて実行したのに、本人はあっさり玲香を檜垣家へ妾として差し出すことを選んだんだから」
「それじゃ、もう父は大丈夫なんですね」
「どうだろうな。また失敗しても、もう玲香に頼ることはできない。玲香を手放さず、資産整理と自己破産を申請することもできたのに、それができなかった父親はなるようになるだけだ。もう、玲香は自分のことだけを考えて生きればいいと思うぞ」
中島玲香は父親に多額の借金があると知ったとき、自分が年齢を偽ってソープランドで働いても、どうにもできない金額だと絶望しかけた。
「父の再婚相手には、まだ幼稚園に通っている連れ子もいるんです。父親や再婚相手の女の人はどうでもよかった。でも、その子がかわいそうで」
「そうだったのですね」
奏が玲香の肩を優しく撫でた。
隆史に玲香はひとりで抱えていた心配をやっと打ち明けて「う……ひっく、う……うう……うああぅ……うぅ」と嗚咽しながらぽろぽろと涙をこぼし泣きだした。
「今夜は二人に奉仕してもらうつもりだったけど、書斎に戻ることにしよう。泣いてる女は苦手だ。奏、玲香と添い寝してやってくれ」
隆史がベッドから立ち上がると、玲香が隆史の手をあわててつかんだ。
「ありがとうございました」
玲香が、かすれた涙声で隆史に言った。

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